翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 112

ページ: 112

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【右頁】 身體(みうち)清涼(すゞし)くして気息(いきづかひ)微(かすか)に面(をもて)白(しろ)きはかねて停(とゞこ) 積(ほり)結聚(あつまり)し瘀血(わるち)を吐(はき)出(いだ)せるなり此 證(せう)は血(ち)多(おほ)く 出(いで)たりとも妨(さまたげ)なし然(しか)れども一時(いちとき)に多(おほ)く出(いづ)れば 元気(げんき)接(つゞか)ざる者(もの)なれば療法(りやうほふ)を施(ほどこ)すべし 〖療法(りやうほふ)〗山漆(さんしち)《割書:根(ね)葉(は)ともに用ゆ|図説(づせつ)後に在り》を自(みづから)嚼(かみ)飯(めし)の取湯(とりゆ)にて 送(おくり)下(くだ)すべし○又方 香附子(こうぶし)《割書:薬店(やくしゆや)に|あり》末(こ)となし二匁 許(はかり)童子(こども)の小便(せうべん)にて送(おくり)下(くだす)を良(よし)とす○又方 茯苓(ぶくりやう)《割書:薬|店》 《割書:にあ|り》の末(こ)に香附子(こうぶし)の末(こ)一匁 許(はかり)宛(づゝ)を米(めしの)飲(とりゆ)にて 【左頁】 用ゆべし○又方 花蕋石(くはすいせき)《割書:薬店に|あり》末(こ)にして白湯(さゆ)に て服(ふく)す○又方 生(なまの)藕(はすのね)擦(す)り絞(しほ)りて汁(しる)を取(とり)童便(こどものせうべん)に和(まぜ) て服(ふく)すべし○又方 韭(にら)を搗(つき)て汁(しる)を取(と)り三四 盞(さん)【左ルビ:さかづき】を 服(ふく)すべし胸中(むねのうち)悶(くるしく)といへども後(のち)に必す愈(ゆ)○又方 黒豆(くろまめ)一 合(がうに)紫蘇(しそのは)一匁 水(みづに)煎(せんじ)服(ふく)すべし 〖虚損吐血(きよそんとけつ)〗其(その)人(ひと)いつとなく気(き)怯(つかれ)形色(けしき)憔悴(やつれ)或は胸(こゝろ) 懐(もち)欝然(おもしろからす)飲食(いんしよく)ともに風味(ふうみ)なく腹(はら)は饑(へり)ながら食(しよく)す ることは不欲(いや)にて且(そのうへ)物(もの)に驚(をとろ)き易(やす)く夜(よる)快(こゝろよく)寐(いね)ざる 【〖 〗は隅付き四角囲み線】