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【右頁】
等(とう)の證(せう)其以 前(ぜん)にありて後(のち)に忽(たちまち)吐血(ちをはく)者(もの)あり又は
其以前に数度(すど)嘔吐(はきけ)【左ルビ:ものをはく】の證或は度々(どゝ)泄瀉(はらをくたす)の證(せう)有た
る後(のち)に卒然(ふと)吐血(ちをはき)或は下血(ちをくたす)事(こと)有(ある)者(もの)あり是を虚(きよ)
損(そん)吐 血(けつ)とす血(ち)の色(いろ)鮮(いろよく)紅(あか)かるべし
〖療法(りやうほふ)〗伏龍肝(ふくりやうかん)《割書:竃(かまど)の下(したの)正中(まんなか)の焼土(やけつち)なり|極(きわめ)て古(ふる)きをよしとす》末(こ)となし
新汲水(くみたてのみつ)の中(なか)へ入(いれ)拌(かきまぜ)淘汰(ゆすり)て後(のち)よく澄(すまし)【左ルビ:おとめ】て其 上水(うはみつ)に
蜜(みつ)を加(くはへ)和匂(よくまぜ)あわせ服(ふく)して後(のち)粥(かゆ)を啜(すゝる)をよしとす
○又方 百草霜(ひやくそうそう)《割書:釜(かま)の臍(ほそ)に着(つき)たる墨(すみ)なり農家(のうか)|雑草(ざつそう)を焚(たき)たる墨(すみ)よし》末(こ)と
【左頁】
なし糯米(もちこめ)を煮(に)たる取湯(とりゆ)にて二匁 許(ばかり)を服(ふく)して
良(よき)なり○又方 飛羅麪(うどんのとびこ)《割書:羅(ふるい)の盖(ふた)に飛(とひ)て|著(つき)たる麪(うどんのこ)なり》京墨(よきすみ)《割書:唐墨(とうすみ)の|上品(ぜうひん)を》
《割書:用ゆべし無(なき)ときは和墨(わすみ)|のよきを用ゆべし》の磨汁(すりしる)にて二匁 許(ばかり)を服(ふく)
すべし○又方 人参(にんじん)焙(あふり)側栢葉(そくばくえふ)焙(あふり)《割書:図説後に|あり》荊芥穂(けいがいずい)
《割書:薬店に|あり》黒焼(くろやき)にして等分(とうぶん)何(いづ)れも末(こ)となし飛(うん)
羅麪(どんのとひこ)少(すこし)許(ばかり)を入 新汲水(くみたてのみつ)にて和匂(よくませ)て稀糊(うすのり)の如(ごとく)して
服(ふく)す
〖虚熱吐血(きよねつとけつ)〗患人(びやうにん)面(かほ)赤(あかく)滑(つや〳〵)澤(うるほひ)甚(はなはた)しく或は躁悶(もたへさはき)或は喘(ぜん)
【〖 〗は隅付き四角囲み線】