翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 117

ページ: 117

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【右頁】 ○又方 萊服(たいこん)自然(しぼり)汁(しる)に塩(しほ)少(すこし)許(ばかり)を入(いれ)て服す尤よし ○又方 赤小豆(あづきの)花(はな)せんじ服す最(もつとも)妙(よし) 〖中暑吐血(ちうしよとけつ)〗夏(なつ)炎熱(ゑんねつ)の節(せつ)旅行(たび)などして終(つい)に暑毒(しよき) に中(あた)りて吐血(とけつ)する者あり其 証(せう)気(き)怯(よはく)體(からだ)倦(つかれ)息(いき)微(かすか)に 或は熱(ねつ)し渇(かはき)つよく煩(いきれ)悶(もたへ)て吐血するあり 〖療法(りやうほふ)〗鍋(なべの)底(そこの)墨(すみ)を研(すり)細(こまか)にして井蕐水(くみたてのみつ)にて服(ふく)す連(つゞけて)進(すゝめ) 二三 度(ど)飲(のみ)て良(よし)○又方 生(せうの)麦門冬(ばくもんどう)【左ルビ:りうがひげ】《割書:図説下|にあり》一 両(りやう)許(ばかり)搗(つき) て汁(しる)を取(と)り蜜(みつ)一 合(ごう)を入(いれ)拌(かきまぜ)て二度(にど)に服(ふく)すべし○ 【左頁】 又方 蘆(よし)荻(をぎ)《割書:水辺(すいへん)に|生(せうずる)もの也》外(そと)の皮(かわ)を焼(やき)灰(はい)にし白(しろ)くならざ る様に焼(やき)て末(こ)にし蚌粉(ばうふん)少 許(ばかり)《割書:蚌は田貝(たかい)なり焼て|粉とす図(づ)後(のち)に出す》 を入れ研(すり)匂(まぜ)麦門冬(ばくもんどう)《割書:薬店にもあり|図説後にあり》煎(せんじ)湯(しる)にて一二 匁を服(ふく)す○又方 黄連(はうれん)香薷(こうじゆ)《割書:二味共に薬|店にあり》一匁 宛(づゝ)水(みづ) に煎(せん)じ服す 凡 何(いづ)れの吐血(とけつ)にても暴(にはか)に血(ち)を吐(はき)て湧(わく)が如(こと)くな る者(もの)或は一 口(くち)二口よりして一二 合(ごう)漸(ぜん〳〵)に一 升(せう) より数斗(すと)に至り気血(きけつ)脱(ぬけ)て危(あやうき)こと頃刻(しばしのま)にあり此 【〖 〗は隅付き四角囲み線】