翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 14

ページ: 14

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【右頁】  にあらはれざれば何(いつ)れの病(やまひ)たるを知(しる)るべ  からず猶(なを)草木(さうもく)の秋(あき)冬(ふゆ)に枯(かれ)凋(しぼみ)て枝葉(ゑたは)なき  ときは何(いづ)れの草木(くさき)たるをしるべからざる  がことし春夏(しゆんか)枝葉(しやう)生(せうずる)に依(より)て其 物(もの)を識(しり)得(うる)と  一般(いちやう)にして人の病(やまひ)も其 證(せう)外(ほか)に見(あらはる)る故(ゆへ)何(いづ)れ  の病(やまひ)たるを弁別(べんべつ)すべきなり此(この)故(ゆへ)に斯(この)編(へん)各(かく)  門(もん)の首(はじめ)に病證(びやうせう)を載(のせ)て其(その)大略(たいりやく)を見(あらは)し後(のち)  に方術(ほうじゆつ)を挙(あげ)たり毫髪(こうはつ)の見(み)誤(あやまり)は人(ひと)を瞬息(しゆんそく) 【左頁】  の間に斃(たを)すことあれば最(もつとも)戦兢(せんきやう)を加(くは)へて忽緒(ゆるかせ)  にすべからず 一 通編(つうへん)の緒論(しよろん)皆(みな)古人(こしん)の成説中(せいせつちう)に於(をいて)最(なかんづく)精覈(せいかく)に  して今(いま)に試(こゝろみ)て符合(ふごう)する者(もの)を撰採(ゑりとり)て毫(がう)  釐(り)も無稽(むけい)の億説(おくせつ)をまじへず方薬(ほうやく)は古今(ここん)  華夷(くはい)を論(ろん)ぜず藪澤中(そうたくちう)の方(ほう)といへども尽(こと〴〵く)  緒家(しよか)の方書(ほうじよ)并に本草(ほんざう)に照(てら)し考(かんが)へ数(しば〳〵)試(こゝろみ)て  数(しば〳〵)騐(しるし)を奏(そう)する者(もの)にして病家(びやうか)倉卒(そうそつ)の用(やう)