翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 146

ページ: 146

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【右頁】 に腹痛(ふくつう)して其 證(せう)乾霍乱(かんくわくらん)と同(おなじ)きは食痛(しよくつう)と知(し)る べし療法(りやうほふ)大抵(たいてい)乾霍乱(かんくわくらん)に同じければ此(こゝ)に略(りやく)す 〖蒸法(むすほふ)〗以上(いぜう)五條(ごせう)の心(むね)腹(はら)疼痛(いたみ)何(いつれ)も蒸薬(むしくすり)をよしと す惟 熱痛(ねつのいたみ)には忌(い)むなり其 法(ほふ)塩(しほ)を炒(いり)熱(あつく)して 紙(かみ)又は棉(もめん)に裹(つゝ)み腹(はら)と臍下(ほそのした)とを熨(むす)べし○ 又方 葱白(ねきのしろね)を剉(きざみ)て炒(いり)熱(あつく)し紙(かみ)或は棉(もめん)に裹(つゝ)みて 熨(むす)べし 〖真心痛(しんしんつう)〗手(て)足(あし)冷(ひえ)あがりて青(あを)くなり心中(むねのうち)痛(いたみ)強(つよ)く 【左頁】 背(せなか)へ徹(とを)り堪(たへ)難(かたき)なり死證(しせう)とす然(しかれ)ども理法(ぢはう)なり 〖療法(りやうほふ)〗芭蕉(ばせを)《割書:人家(しんか)庭(には)園(せど)に栽(うゆ)|るものなり》の葉(は)を搗(つき)て汁(しる)を取(とり)て 生酒(きさけ)に調和(ませあは)せて服(ふく)すべし 【上の図】 〖蛤(かふ)〗《割書:  はまぐり|和名》 《割書:江(ゑ)海(うみ)処々(しよ〳〵)に|あり大(たい)あり》  【蛤の図】 《割書:小(せう)あり状(かたち)図(づ)の|ことし殻(から)に紫(むらさき)赤(あか)》 《割書:の花班(もやう)雑色 種々(いろ〳〵)の紋(もん)あり|其 肉(にく)を煮(に)て食し或は炙(あぶり)食(くろふ)》 《割書:又 海(うみの)浜(はま)沙上(すなば)にある貝(かい)の雨露(あめつゆ)に|晒(さら)され波濤(なみ)にうたれて砕(くだけ)たる者》 《割書:を拾(ひろい)あつめ焼(やき)用ゆ又よし是を海蛤(かいごう)と云|》 【下の図】 〖白螺(はくら)〗《割書:田螺(でんら)の殻(から)の久しく|雨露(あめつゆ)に曝(さら)されて》 《割書:白(しろ)くなりたるを用(もち)ゆ|田螺(でんら)は和名たにし又》  【白螺の図】 《割書:田(た)ぬし水田(みづた)小川(こがは)池(いけ)|瀆(みぞ)の中(うち)に生(せう)ず大さ》 《割書:大抵(たいてい)図(づ)のことし其|殻(から)の状(かたち)図(づ)のことし》 《割書:色(いろ)蒼黒(あをくろ)なり三四|月の頃(ころ)腹内(ふくない)に子(こ)》    《割書:海辺(かいへん)にては赤(せき)|螺(ら)長螺(ちやうら)用べし》 《割書:を抱(いだく)一に三五 子(し)あり|細小(こまか)なり》  《割書:次(つぎ)に図(づ)す| 》 【〖 〗は隅付き四角囲み線】