翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 148

ページ: 148

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【右頁】 とすもし吐(はか)ざるは沙糖(さとう)一 塊(かたまり)を含(ふくみ)嚥込(のみこむ)べし 若又 吐(はき)てやまざるは麝香(じやかう)を湯(ゆ)にて少々(せう〳〵)飲(の)む べし《割書:此方を用て吐やまさるは|後の中毒の条に見へたり》○又方 蔓菁(かぶらなの)【左ルビ:かぶな】子(み) 《割書:野菜(やさい)之 品(しな)|なり》を擣(つき)て汁(しる)を取(と)り水(みづ)に和(まぜ)て喫(くろ)ふべし ○又方 苦瓠(にがふくべ)《割書:状(かたち)夕(ゆふ)がほのことく長(なが)くして|本(もと)細(ほそ)く末(すへ)大(ふとく)味(あじ)苦(にがき)ものなり》一 枚(つ)孔(あな)を開(ひらき) 水(みづ)にて煮(に)て汁(しる)を鼻(はな)の中(うち)へ滴(したゝり)入(い)れ鼻(はな)より黄(きいろの) 水(みづ)出(いで)てよし○又方 雄雀屎(おすゞめのふん)《割書:糞(ふん)の頭(さき)尖(とがり)たるは|雄雀(おすゞめ)の屎(ふん)なり》湯(ゆ) に化(にだて)多(おほ)く飲(のむ)べし 【左頁】    卒瘂(そつあ) 〖病状(ひやうぜう)〗人 俄(にはか)に言語(ものいふこと)ならず声(こゑ)いでざるなり 〖療法(りやうほふ)〗萊菔(だいこんのね)の絞汁(しぼりしる)に生姜(せうが)の絞汁(しぼりしる)を和(まぜ)徐々(そろ〳〵)と 服(ふく)すべし○又方 橘皮(ちんひ)半夏(はんげ)《割書:二味薬店|にあり》水(みづにて)煎(せん)し服(ふくす) ○又方 杏仁(きやうにん)三分 皮(かは)を去(すて)熬(いり)桂枝(けいし)一分 《割書:二味薬店|にあり》 末(こ)にし和(ませ)泥(どろ)のことくし無患子(むくろじ)程(ほど)を綿(わた)に裹(つゝ)み 口中(くちのうち)に含(ふく)み徐々(そろ〳〵)嚥(のみ)下(くだす)べし○又方 生姜汁(せうがのしぼりしる)をの むべし又 嚼(かみ)食(くろふ)もよし 【〖 〗は隅付き四角囲み線】