翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 16

ページ: 16

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【右頁】  習(しふ)久(ひさ)しくして世人(よのひと)の聞(きゝ)覚(おぼへ)たる者(もの)に従(したが)  へり亦(また)唯(たゞ)俗便(ぞくべん)に取(と)るなり 一 其(その)用(やう)を識(しら)ざれば奇薬(きやく)霊剤(れいざい)も病(やまひ)を治(ぢ)す  るに益(ゑき)なし獲難(えがたき)の薬(くすり)も亦(また)其(その)時(とき)に用(やう)  をなさず其(その)能(のう)を識(しる)ときは眼前(かんぜん)物(もの)とし  て良薬(りやうやく)ならざるなし且(かつ)急(きふ)に臨(のぞみ)て最(もつとも)  其 用(やう)をなすに足(たる)今(いま)編中(へんちう)用所の薬品(やくひん)  は病家(びやうか)倉猝(そうそつ)の際(きは)探索(たんさく)【左ルビ:さくりもとむる】 に便(べん)なる物(もの)を択(ゑらみ) 【左頁】  て獲(え)がたきの品(しな)を載(の)せず大抵(たいてい)味噌(みそ)塩(しほ)  酢(す)酒(さけ)或は蔬菜(やさい)魚類(うをるい)其(その)他(た)人家(しんか)日用(にちやう)の品(しな)に  て有合(ありあわ)すべき物(もの)を撰(ゑらみ)用(もちひ)たり已(やむ)ことを  得(え)ざるに至(いた)りて薬鋪(くすりや)鬻所(うるところ)の物(もの)を用(もち)ゆ必(かならず)  細書(さいしよ)して薬店(やくてん)にありと註(ちう)し置(おき)たり生(せい)【左ルビ:なまの】  草木(そうもく)【左ルビ:くさき】も亦(また)人家(じんか)園庭(ゑんてい)【左ルビ:せとには】中(ちう)に栽(うへ)ある物(もの)或は道(どう)  傍(ほう)原野(はらの)に在所(あるところ)の品(しな)を撰(ゑらび)用(もちひ)て採(とり)摘(つむ)こと  易(やすき)に取(と)れり且(かつ)地方(ちほう)異(こと)なれば産物(さんぶつ)殊(こと)なり