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【右頁】
時(とき)移(うつれ)ば物(もの)亦(また)易(かわる)此(こゝ)に有(あり)て彼(かれ)に無物(なきもの)あり若(もし)
木(き)に縁(より)て魚(うを)を求(もと)め海(うみ)に入(いり)て玉(たま)を索(もとめ)ば
獲(う)べからざるに極(きはま)る此(この)故(ゆへ)に本編中(ほんへんちう)一
病證(びやうせう)にして数方(すほう)を臚列(ろれつ)するは其(その)地方(ちほう)
に就(つい)て用(よう)をなさしめんか為(ため)なり敢(あへ)て
博(ひろき)に騖(はす)るにはあらず
一凡 生草木(せいそうもく)の形状(けいぜう)を本草(ほんぞう)といへる書(しよ)に説(とく)
ところは皆(みな)他(た)の艸木(さうもく)の枝(ゑた)葉(は)花(はな)実(み)の能(よく)相(あい)
【左頁】
似(に)たる物(もの)を以て比(くらべ)諭(さと)すもの多(をほ)し此(この)編(へん)は
医家(いか)の設(もふけ)ならず此(この)学(がく)に心会(こゝろえ)なき人(ひと)に
指示(さししめさん)とするなれば其(その)比(くらぶ)べき草木(そうもく)も亦(また)
識(しら)ざる人(ひと)多(をゝ)く地方(ちほふ)異(こと)なれば名(な)も殊(こと)なる
故(ゆへ)今(いま)直(たゝち)に其(その)形像(かたち)を図(づ)して略(はゞ)【ほゞの誤ヵ】其(その)説(せつ)を載(の)せ
たり図(つ)は春(はる)夏(なつ)秋(あき)三 時(じ)の形状(けいぜう)を写(うつ)して其
態度(たいど)をしらしむ然れども土地(とち)に沃土(こへたるつち)
瘠土(やせたるつち)山(やま)陵(おか)◼(ひくゝ)【卑ヵ】湿(うるほふ)の同(をな)じからざるあり又 陽(ひあたりの)