翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 164

ページ: 164

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【右頁】 ○又 前方(まへのはう)にて血(ち)やまざるは葱(ねぎ)の白根(しろね)并(ならひに)葉(は)共(とも) に搗(つき)爛(たゝらかし)て紙(かみ)に包(つゝみ)熱(あつき)灰(はい)の中(なか)ヘ埋置(うづめをき)熱(あたゝかに)なりたる を取出(とりいだ)し傷(きづの)処(ところ)へ敷(しく)【左ルビ:つける也】べし若(もし)冷(ひえ)ば幾度(いくたび)も換(とりかへ)敷(つく) べし○又方 熱(あつき)小便(せうべん)にて刀口(きづくち)を洗(あらふ)べし洗(あらふ)に は燈心草(とうしんそう)を瘢(きづ)の大小(だいせう)に従(したがひ)て或は一握(ひとにぎり)或は二握(ふたにぎり) 許(ばかり)を線(いと)にて紮(くゝり)端(はし)をそろへて断(きり)小便(せうべん)を浸(ひたし)て 洗(あらふ)てよし血(ち)自(をのずと)止(やむ)○右(みぎ)の方(はう)にても止(やま)ざるは先(まづ) 何(なに)にても銅鉄物(かなもの)【左ルビ:あかゝねかてつにても】を焼(やき)て刀口(きりくち)の血(ち)の出(いづ)る処(とこ)ろへ 【左頁】 ちよつと当(あ)て急(きう)に去(とる)べし血(ち)自(をのづと)止(やむ)凡(おほよそ)刀口(きづくちの)処(ところ)の 肉(にくの)中(うち)に血(ち)の出る口(くち)あり其 沸(わき)出る口(くち)を能(よく)看(み)定(さだめ) て当(あて)ざれば血(ち)止(やま)ず銅鉄物(あかゞねてつのもの)火中(ひのうち)に内(いれ)赤(あか)くなる ほど焼(やき)て直(じき)に用(もち)ゆべし○右(みぎ)の諸物(しよぶつ)無(なき)ときは 人(ひと)の糞(ふん)を傷(きづの)処(ところ)に封(ぬりつけ)てよし血(ち)自(をのつと)止(やむ)○手(て)足(あし)の内(うち) にて搶(つき)きづにても斫疵(きりきづ)にても一 処(ところ)血(ち)走(はしり)■(いと)【糸+系 絲ヵ】の細(ほそ) さに出て如何様(いかやう)にしても止(やま)ず遂(つい)に死(し)に至(いた)る あり是を止(と)むるには凡(おほよそ)人の股(もゝ)の付根(つけね)陰毛(ゐんもう)【左ルビ:まへのけ】の際(きは)