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【右頁】
と腋(わき)の下(した)の真中(まんなか)に動(うごく)脈(みやく)あり自(みづから)試(こゝろみ)て知(し)るべし
手(て)の疵(きづ)なれば何(いづれの)処(ところ)にても腋(わき)の下(した)の動(うごく)脈(みやく)の
上(うへ)へ掛物(かけもの)の軸(ぢく)様(やう)に木(き)を削(けづり)りて右の木(き)を押当(をしあて)
強(つよ)く捩付(ねぢつけ)其 上(うへ)より木綿切(もめんきれ)にても絹布切(きぬぎれ)にて
も緊(きびし)く肩(かた)へ掛(かけ)幾重(いくへ)も纏(まとひ)付(つけ)て脈(みやく)の通(かよひ)の留(とま)る程(ほど)
強(つよ)く結(むすぶ)べし暫(しばら)くして血(ち)自(おのつと)止(とまる)なり又 脚(あし)は腿(もゝ)の
付根(つけね)の動(うごく)脈(みやく)の上(うへ)を右の通(ふ)りにすべし是にて血(ち)
の止(やま)ざるはなし
【左頁】
〖血(ち)止(やみ)たる後(のち)〗生(なま)の鶏卵(たまご)を破(やぶり)て清(しろみ)黄(きみ)ともに和匂(まぜ)
あはせ布(ぬの)を漬(ひたし)て其 布(ぬの)を傷(きづの)処(ところ)に当置(あておき)其 上(うへ)
を木綿(もめん)にてしかと抹(まき)て瘍医(げくはいし)の来(きたる)を待(まつ)べし
或は鶏卵(たまご)の清(しろみ)を疵口(きづくち)へぬるもよし血(ち)止(とま)りたる
後(のち)医(いしや)来(きた)ること遅(をそく)又は疵口(きづくち)至(いたつ)て大(おほき)なるは活(いきたる)鶏(にはとり)を
剖(さき)て熱(あつ)き皮(かは)肉(にく)を取(とり)急(きう)に刀口(きづくち)に扯下(をしつけ)置(おく)べし
冷(ひへ)ば幾度(いぐたび)も換(とりかへ)て冷(ひえ)ざる様(やう)にすべし凡(おほよそ)金瘡(きんそう)
刀口(きづくち)大(おほひ)に開(ひらき)たるは皆(みな)此(この)法(ほふ)を用(もちい)て医(いしや)の来(きたる)を
【〖 〗は隅付き四角囲み線】