翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 172

ページ: 172

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【右頁】 両(りやう)の耳(みゝ)の孔(あな)をちからを極(きはめ)て同時(どうじ)にはたと打(うち) 其手(そのて)を直(すぐ)に聢(しか)と押付(をしつけ)て放(はな)たず置(をき)ながら徐(そろ〳〵)と 手(て)を動(うご)かし其人(そのひと)眼(め)を開(ひらく)を待(まち)て手(て)を放(はな)すべ し其後(そののち)湯薬(せんじぐすり)を与(あた)へ飲(の)ましむべし左(さ)に図(づ)す 〖救打撲而昏冒人図(うちみにてきをうしなひたるひとをすくふづ)〗  《割書:如此(かくのことく)に病人(びやうにん)の両(りやう)の耳(みゝ)を両(りやう)|の手(て)にてはたと打(うち)て其》 【救う人の図】  《割書:手(て)をはなさずおしつけ|置(をき)ながら向(むかふ)の方と手前(てまへ)の方へ其 手(て)を》  《割書:そろ〳〵とうごかすべし病人 正気(せうき)|になりたるを見て手をはなすべし》 【左頁】 ○又方 死人(しにん)を仰(あを)に臥(ふさ)しめ救人(すくふひと)其 上(うへ)に跨(またがり)立(たち)て 左右(さいう)の手(て)にて腹(はら)を上(かみ)より下(しも)の方(かた)へしかと数遍(すへん) 摩(なで)其 上(うへ)にて左右(さいう)の掌(たなごゝろ)【左ルビ:てのひら】を死人(しにん)の臍(ほそ)の下(した)に当(あて)嗢(うつ) と息(いき)をつめながら一 息(いき)に上(うへ)の方(かた)へ強(つよ)く推(おし)上(あぐ)べ し必(かならず)眼(め)を開(ひらく)なり其 時(とき)引起(ひきおこし)項後(うなじ)を強(つよ)く捺(もみ)て 後(のち)脊骨(せほね)の左右(さいう)を強(つよ)く下(しも)の方(かた)へ按摩(おしなず)ること数遍(すへん) にして声(こゑ)を揚(あげ)て叫(さけび)ながら掌(てのひら)にて二つ程(ほど)脊(せなか) の七八 椎(ずい)の辺(へん)を強(つよく)打(うつ)べし必 蘇(よみかへる)なり左(さ)に図(づ)せり 【〖 〗は隅付き四角囲み線】