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【右頁】
ず若(も)し早(はや)く裹(つゝみ)たる巾(てぬぐひ)を觧(とけ)ば眼(め)は旧(もと)の如(ごと)く成(なり)
ても風(かぜ)寒(かんき)に遇(あへ)ば常(つね)に痛(いたみ)を発(おこす)ことある者なり
○又方 急(きふ)に手掌(てのひら)に唾(つは)を多(おほ)く吐込(はきこみ)其手にて
眼睛(めだま)をうけそろ〳〵とおし込(こ)み手拭(てぬぐひ)様(やう)の物(もの)
にて包(つゝみ)置(をく)事三日にして解(とく)へし強(つよ)く鼻(はな)を
掀(かみ)目睛(めだま)飛出(とびいづ)ることあり心得(こゝろえ)あるべきことなり
○又方 生(なま)の地黄(ぢわう)を搗(つき)て綿(わた)に裹(つゝみ)目睛(めだま)のうへに
つけ萬能膏(まんのうこう)を紙(かみ)にのべ其上(そのうへ)に張(はり)つけ置(おく)べし
【左頁】
湯盪(たうたう)火焼(くはしやう)《割書:湯火(ゆひ)にて焼(やけ)|どせるなり》
湯火傷(ゆひのやけど)生(せう)の胡麻(ごま)を杵(つき)細(こまか)にして厚(あつ)く封(つけ)てよし
○又方 稲稿(わら)を焼(やき)灰(はい)となし湯(ゆ)の中(うち)に入れ其 湯(ゆ)
冷(ひゆる)を待(まち)て急(きふ)に痛処(いたみしよ)を漬(ひた)すべし疼痛(いたみ)頓(やか)て止(やむ)
なり或は冷灰(ひえたるはい)を水(みづ)に調(まぜ)塗(ぬり)てよし○又方 蜂(はち)
蜜(みつ)を傷所(いたみしよ)に塗(ぬり)てよし○又方 冷飯(ひやめし)を其 侭(まゝ)封(ぬりつけ)
てよし○又方 淳酒(こきさけ)の内(うち)へ傷(きづ)を浸(ひたす)べし傷処(きづのところ)大(おほひ)
なるは布(ぬの)綿(わた)衣物(きもの)の類(るい)を酒(さけ)の中(うち)にひたし傷処(きつのところ)