翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 180

ページ: 180

翻刻

【右頁】 に当(あて)其 衣物(きもの)あたゝかになるときは幾度(いくど)も浸(ひた) しなをして当(あつ)べし酒(さけ)は三年以上の濃(こき)を用 てよし○又 軽(かろ)きものは水(みづ)に蜜(みつ)を入(いれ)和(まぜ)服(ふく)して よし○又方 少(すこし)の湯火傷(ゆひやけど)は炭火(すみびの)上(うへ)にかざして 痛(いたみ)を忍(しの)ぶ事 暫時(しばらく)すべし早(はや)く愈(いゆ)るなり○又 方 蛇苺草(しやもさう)《割書:図説下|にあり》搗爛(つきつぶし)て塗(ぬり)てよし○又方 蜜(みつ) 柑(かん)の汁(しる)を絞(しぼり)塗(ぬり)てよし○又方 側栢葉(そくはくやふ)《割書:図説 吐血(とけつ)|にあり》 搗爛(つきつぶし)傅(つけ)てよし○又方 鶏卵(たまご)のしろみぬりてよし 【左頁】 ○又方 伏龍肝(ふくりやうかん)《割書:竃(かまど)の下(した)の古(ふる)|き焼土(やけつち)なり》を水(みづ)に和(まぜ)て傅(つく)へし○又 方 石决明(あはびかひ)《割書:鮑(ほう)の字(じ)を用る|ものなり》へ水(みづ)を入れて小刀(こがたな)にて 数遍(すへん)かきまはして其水を痛所(いたみしよ)へぬりつけ る石决明(あはびがひ)はあたらしきほどよし年(とし)をへたる はあしく鮑(あわび)の肉(にく)は不用(もちいず)其(その)貝(かい)がらへ水(みづ)を入るなり 此(この)方(ほふ)甚(はな[は]だ)たよろし○遍身(そうみ)焼灼(やけど)したるは急(きふ)に 萊菔(だいこん)の絞汁(しぼりしる)或は童子(こどもの)小便(せうべん)を服(のま)しめて後(のち)好酒(よきさけ) を甕(かめ)にても桶(をけ)にても多(おほ)く盛(もり)【左ルビ:いれ】置(をき)其中へ病人(びやうにん)