翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 187

ページ: 187

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【右頁】 すべし右(みき)の方(ほう)便宜(かつて)に任(まか)せ用(もちい)たる後(のち)に人(ひと)の熱(あつ)き 小便(せうべん)をしかけて瘡口(きづくち)を洗(あらい)其あとへ人屎(ひとのふん)を傅(つけ)て うへを布木綿(ぬのもめん)にて巻(ま)き家(いへ)に至りて酒(さけ)にて人(ひとの) 屎(ふん)を洗(あらい)をとし左(さ)の方(ほう)を用(もちゆ)べし○爐中(いろりのうち)或(あるい)は 竃(かまど)の中(うち)の灰塊(はいのかたまり)を熱湯(あつきゆ)の内(うち)に入(い)れ和匂(まぜあはせ)再(ふたゝび)火(ひ)の 上(うへ)にかけて三四 度(と)沸(わかし)其(その)湯(ゆ)の内(うち)へ傷(きづ)の処(ところ)を漬(ひた)す べし初(はじめ)は熱(あつ)きを覚(おぼへ)ざるべし漸(やうやく)に熱(あつ)きを覚(おぼ)へば 最早(もはや)毒(どく)浅(あさ)くなりたる也(なり)何(いづ)れにも堪(たえ)かぬるに至(いたり) 【左頁】 て止(やむ)べし次(つぎ)に雄黄(をわう)五霊脂(ごれいし)《割書:二味共に薬|店にあり》を末(こ)とな し馬歯莧(ばしけん)【左ルビ:すべりひう】《割書:図説下|にあり》の絞汁(しぼりしる)にてとき瘡口(きづくち)の処(ところ)を 除(よけ)て四囲(ぐるり)に塗(ぬり)て上(うへ)を裹(つゝみ)置(おく)べし○服薬(ふくやく)は五霊(ごれい) 脂(し)雄黄(をわう)等分(とうぶん)末(こ)となし温湯(あたゝかなるゆ)又は酒(さけ)にて服(ふく)すべし 総(そうじ)て何(いづ)れの薬(くすり)を用(もち)ひたるにも後(あと)にて酒(さけ)を酔(よふ) ほど飲(のむ)べし凡(おほよそ)山野(さんや)を経歴(けいれき)する人(ひと)は右の薬(くすり)を 購(とゝのへ)て帯行(もちゆく)べし若(もし)右(みき)の二薬(ふたつのくすり)なくは馬歯莧(すべりひゆ)を茎(くき) 葉(は)共(とも)に搗(つき)て絞汁(しぼりしる)を三 盃(ばい)【濁点誤】ほど飲(のむ)べし亦 妙(みやう)也