翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 188

ページ: 188

翻刻

【右頁】 〖蛇咬(くちなはにかまる)〗常(つね)の蛇(くちなは)に咬(かまれ)たるは塩(しほ)を嚼(かみ)て傷処(きづのところ)に敷(しき)其 上(うへ)へ艾(もぐさ)にて灸(きう)を廿一 壮(さう)すべし訖(しまひ)て復(また)塩(しほ)を嚼(かみ) 傷(きづ)の処(ところ)へ塗(ぬる)べし若(もし)山野(さんや)に塩(しほ)も艾(もぐさ)も無(なき)ときは火(ひ) 縄(なは)の火(ひ)にても烟草(たばこ)の火(ひ)にても傷(きづ)の処(ところ)へ押付(をしつけ)て 熱(あつ)きを堪(こらゆ)べし○又方 明礬(みやうばん)《割書:薬店にあり生(せう)|を用ゆべし》火(ひ)にて 溶(とろかし)咬たる処に流(ながし)かくべし熱(あつき)を忍(こらゆ)れば立(たちどころ)に愈(いゆ) ○又 烟管(きせる)を火(ひ)の上(うへ)にて炙(あぶれ)ば垽(やに)湧(わき)流(なが)るゝものな り其 垽(やに)の流(ながるゝ)を直(すぐ)に傷処(きづのところ)へ滴(そゝき)掛(かぐ)べし其 熱(あつ)きを 【左頁】 忍(こらへ)て多(おほく)灌(そゝぎ)かくべし此方 蝮蛇(まむし)咬(かみ)にも用てよし ○又方 蘿摩(らま)【左ルビ:がゞいも】《割書:図説(づせつ)金瘡(きんそう)|にあり》搗(つき)て汁(しる)を取(とり)咬処(かみたるところ)に傅(つけ)て よし○又方 蒲公英(ほこうゑい)【左ルビ:たんほゝ】《割書:図説疔の条|下にあり》搗(つき)て傷処(きづのところ)に貼(つけ) べし○又方 扛板帰(こうはんき)【左ルビ:いしみかわ】《割書:図説後に|あり》藤(つる)葉(は)ともに搗(つき)汁(しる) をとり酒(さけ)にて服(ふく)し渣(かす)を傷所(いたみしよ)に搭(つけ)て良(よし)○又方 蒜(にんにく)を食(しよく)して酒(さけ)を飲(のみ)且(かつ)蒜(にんにく)を杵(つき)爛(たゞらし)て患処(いたみしよ)に塗(ぬり)て 其 上(うへ)へ灸(きう)すべし○又方 金糸荷葉草(きんしかやうそう)【左ルビ:ゆきのした】《割書:図説下に|あり》搗(つき) て汁(しる)を取(と)り咬(かみ)たる処(ところ)に附(つく)べし○又方 小便(せうべん)にて 【〖 〗は隅付き四角囲み線】