翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 189

ページ: 189

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【右頁】 よく〳〵血(ち)を洗(あら)ひ其(その)あとへ歯垽(はかす)を塗(ぬり)てよし○ 咬(かみ)たるあと瘡(かさ)となりたるは熱(あつき)酒(さけ)にて頻(しきりに)洗(あらふ)べし  凡 蛇(くちなは)に咬(かまれ)たる人 水(みづ)にて手足(てあし)を洗(あらひ)或は川(かは)を渡(わた)  るべからず一 切(さい)醋物(すきもの)を食(くろふ)べからす若(もし)是(これ)を  犯(おか)せば瘥(いへ)ても復(また)発(はつ)す 〖蛇(くちなは)纏人身(ひとのみにまとひつき)不解(とけざる)〗は身(み)を以(もつ)て側(よこ)に臥(ふし)左右(さゆう)に滾(ころ)げ 転(まろべ)ば解(とく)るなり○又 衆人(おほぜいのひと)一同(いちどう)に尿(いばり)【左ルビ:せうべん】をしかくれば 釋(とし)【注】るなり熱湯(あつきゆ)を淋(そゝぎ)かくるもよし 【左頁】 〖蠼螋(はさみむし)に咬(かまれ)〗たるは烏鶏(くろきにはとり)の翎(ゑりのけ)を焼(やき)て灰(はい)となし鶏子(たまごの) 清(しろみ)に和匂(かきまぜ)て敷(つけ)てよし 〖蚊(か)豹脚(やぶか)《振り仮名:𠾱|さす》〗 《割書:蚊(か)は夜(よる)出(い)て人(ひと)を𠾱(さす)豹(やぶ)|脚(か)は昼(ひる)出(いで)脚(あし)班(まだら)【斑ヵ】なり》には刀豆(なたまめ)《割書:人家(じんか)園(せと)|圃(はたけ)に栽(うへ)》 《割書:て食料(しよくりやう)とな|すものなり》の葉(は)を揉(もみ)て其 処(ところ)に貼(はる)べし又 樟脳(せうのう) 焔消(ゑんせう)《割書:二味ともに|薬店にあり》を香油(ごまのあぶら)に和(まぜ)て傷所(きずのところ)に塗(ぬる)べし又 熱湯(あつきゆ)に漬(ひたす)べし痛(いたみ)痒(かゆみ)即止(じきにやむ) 〖蟆子(ぬかこ)に《振り仮名:𠾱|さゝれ》〗たるは蚊(か)より毒(どく)つよし療法(りやうほう)大抵(たいてい)蚊(か) と同(おな)じ痛(いたみ)痒(かゆみ)止(やま)ざるは海蝦(いせゑひ)を鮓(すし)となし食(くらふ)て瘡(そう)【左ルビ:できもの】 【〖 〗は隅付き四角囲み線】 【注 「釋」の振り仮名は「とく」ヵ】