翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 190

ページ: 190

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【右頁】 を発(はつ)して愈(いゆ) 〖蚋(ぶと)に螫(さゝ)〗《割書:蚊(か)に似(に)たる|虫(むし)なり》れて痛(いたみ)痒(かゆみ)忍(こらへ)がたきは手(て)にて掻(かけ) ば皮(かは)肉(にく)破(やぶれ)てあしく【ゝヵ】塩(しほ)を上(うへ)に布(しき)て物(もの)に包(つゝ)み置(をく) べし即(じきに)愈(いゆ)又 螫(さし)たる時(とき)直(じき)に熱湯(あつきゆ)に洗(あらへ)ば立(たちどころに)愈(いゆ)龍(りう) 脳(のう)樟脳(せうのう)《割書:二 味(み)共(とも)に薬(やくしゆ)|肆(や)にあり》能(よく)此(この)毒(どく)を解(げす)何(なに)によらず此(この)物(もの) の入(いり)たる煉薬(ねりやく)類(るい)又は目薬(めぐすり)様の物(もの)を塗(ぬり)てよし 〖蛭(ひる)に吮(すは)〗るゝに塩(しほ)を擦(すりつけ)べし又 田(た)沢(さは)を渉(かちわたり)する人は 勿論(もちろん)山中(さんちう)にて梅雨(つゆ)の頃抔(ころなど)蛭(ひる)樹上(きのうへ)より落(おち)て人 【左頁】 を叮(さす)事あり油(あぶら)に塩(しほ)を和て手足(てあし)頸(ゑり)に塗(ぬる)べし 蛭(ひる) 𠾱(すは)ず 〖虫(むし)咬(さし)何(なに)の虫(むし)と言(い)ふをしらず〗腫(はれ)痛(いたむ)は姜汁(せうかのしほりしる)にて其 処(ところ) を洗(あらひ)後(のち)に明礬(みやうばん)雄黄(おわう)《割書:何れも薬|店にあり》の末(こ)を貼(つけ)てよし○ 又方 青黛(せいたい)【左ルビ:あいろう】雄黄(おわう)《割書:二味薬店|にあり》の末(こ)水(みづ)に調(ませ)塗(ぬり)てよし又 藍(あい)艾(よもぎ)の葉(は)を搗(つき)て汁(しる)を取(とり)塗(ぬり)てよし○又方ル ウタ草(そう)《割書:図説下|にあり》の葉(は)を揉(もみ)て封(つく)べし最(もつとも)よし○又方 欵冬(ふき) の葉(は)《割書:菜(さい)となし食(しよく)|するものなり》揉(もみ)て傅(つけ)べし○又方 蛇蛻皮(くちなはのきぬ)《割書:野辺(のへん)|に多(おほ)》 【〖 〗は隅付き四角囲み線】