翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 19

ページ: 19

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【右頁】  を認(とむ)ることは老医(ろうい)といへども誤(あやま)るまじと  言難(いゝがた)し古人(こじん)の詩(し)にも老医(ろうい)迷旧疾(ふるきやまひにまよふ)と言(いふ)  句(く)あり况(まして)病家(びやうか)の人の視定(みさだむ)べきにあら  ざれば此(この)編(へん)毎用(まいよう)の薬品(やくひん)可成 丈(たけ)は緩剤(ゆるきくすり)を  用て峻剤(するどのざい)撃剤(あらきくすり)を用ず仮令(たとはゞ)吐剤(はきくすり)の如(ごとき)も  塩湯(しほゆ)虀汁(つけなのしる)の類(るい)を用て瓜蒂(くはてい)藜蘆(りろ)の類(るい)を  用ず如何(いかゞと)なれば若(もし)誤(あやまり)用たらんにも緩剤(ゆるきくすり)  は害(がい)をなすも亦 緩(ゆる)やかなれば遅(をそ)しとも 【左頁】  医師(いし)来(きた)らば手段(しゆだん)もあるべし峻烈(すると)の薬(くすり)に  して誤(あやまり)用ば害(がい)も亦はげしければ手(て)を  下(くだ)すべきの地(ち)なきに至(いた)る凡(をほよそ)峻剤(はげしきくすり)を用(もちゆる)と  不用(もちいざる)とは医師(いし)の手眼(しゆがん)にあることなるを手(しゆ)  眼(がん)なき郷鄙(いなか)の人(ひと)に峻薬(するどきくすり)を授(さづけ)用(もちひ)しむるは  暗室(あんしつ)中(ちう)に集会(しうくはい)して一人 劔(けん)を抜(ぬき)て舞(まふ)が  ことく人(ひと)を傷(やぶら)ざるもの幾(ほとんど)希(まれ)なるべし 一 凡(およそ)病(やまひ)の見(あらはれ)たる證(せう)ちよと見受(みうけ)たる所は同様(どうやう)