翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 20

ページ: 20

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【右頁】  なるに似(に)て虚実(きよじつ)の同(おな)じからざるあり寒(かん)  熱(ねつ)の逓(はるか)に違(たがへ)る者(もの)あり若(もし)混殽(こんこう)するときは  利害(りがい)掌(たなごゝろ)を翻(ひるかへす)の間(あいだ)にあり仔細(しさい)に弁別(べんべつ)せずん  ばあるべからず此(この)故(ゆへ)に医家(ゐか)には診法(しんほふ)多端(たたん)  なることなり其 法(ほふ)病人(びやうにん)の顔色(かんしよく)眼中(かんちう)の精彩(せいさい)  を望(のぞみ)声音(せいいん)を聞(きゝ)病情(びやうぜう)を問(とひ)脈(みやく)の至数(しすう)動静(どうぜう)  を切(おし)且(かつ)胸(むね)腹(はら)背脊(せなか)より四末(てあし)を模(さぐり)索(もと)めて邪(じや)  物(ぶつ)の有無(うむ)を責(もとめ)其他(そのた)種々(しゆ〴〵)の診法(しんほふ)を以(もつ)て彼(かれ) 【左頁】  此(これ)参伍(つきあはせ)て異同(いどう)互(たがい)に證(せう)し其 隠(かくれ)微(かすか)なるを  捜(さぐり)て何(いづ)れの病(やまひ)と決断(けつだん)することなり矧(まして)病(びやう)  症(せう)の中(うち)に真寒(しんかん)仮熱(かねつ)仮寒(かかん)真熱(しんねつ)とて似(に)て  非(ひ)なるものありて良医(りやうゐ)も失診(しつしん)【左ルビ:みちがう】すること  あり然(しか)るに今(いま)医事(ゐじ)をしらざる人(ひと)をして  紙上(かみのうへ)の説(せつ)に依(より)其(その)證(せう)を弁(べん)ぜしめんことを望(のぞむ)  は最(もつとも)得(う)べからざるに必(ひつ)せり本編(ほんへん)聊(いさゝか)医事(ゐじ)の  大体(たいてい)を失(うしなは)ざるに似(に)たれども其 診法(しんほふ)を悉(こと〴〵く)