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【右頁】
置(をき)其 上(うへ)へ艾葉(もぐさ)を大(おゝき)く撚(ひねり)かためて灸(きう)すべし
其日(そのひ)百壮(ひやくそう)灸(きう)してよし艾炷(もぐさ)大(おゝひ)なる故 胡桃殻(くるみのから)
は焼(やけ)て焦(こが)れ人糞(ひとのふん)は乾(かはく)べし左(さ)あらば幾度(いくたび)も
取換(とりかへ)て灸すべし灸の後(のち)杏仁(きやうにん)《割書:あんすの実中(みのなか)の|仁(さなこ)なり薬店に》
《割書:あり|》を擂(すり)て泥(どろ)のことくしべつたりと厚(あつく)塗(ぬり)
封(ふうし)其 表(そと)を布(ぬの)か木綿(もめん)の類(るい)にて厚(あつく)くつゝみ置
べし扨(さて)瘡口(きづくち)より血(ち)水(みづ)など流(なが)れ出るをよし
とす翌日(よくじつ)杏仁(きやうにん)を去(す)て又 前(まへ)のことく灸して
【左頁】
後(のち)に膽礬(たんぱん)《割書:薬店にあり金物を腐(くさら)|かすに用るものなり》を末(こ)となし瘡(きづ)
口へ乾摻(ふりかけ)てつゝみ置(おく)べし其後は毎日 膽礬(たんぱん)
を酒にて洗(あら)ひおとして灸(きう)し灸して後(のち)又膽
礬を傅(つけ)置(おく)事六七日にして血(ち)水 出(いづ)る間は灸
すること毎日 百壮(ひやくそう)宛(づゝ)すべし血水 出(いで)止(やみ)たる時
灸を停(やめ)て膽礬を洗(あらひ)去(すて)再(ふたゝび)最前(さいぜん)のことく杏仁(きやうにん)
を塗(ぬり)て置(おく)べし《割書:婦人(ふじん)小児(せうに)膽礬(たんはん)しみて堪(たえ)がたくは|始末(しまつ)ともに杏仁(きやうにん)を傅(つけ)てよし葱(ねぎ)》
《割書:の白根(しろね)搗(つき)爛(くづ)して|傅(つくる)もよしとす》○内薬(ないやく)は急(きう)に杏仁(きやうにん)壱匁 馬銭(まちん)