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【右頁】
よし生(なま)なる者(もの)なきときは萊菔子(だいこんのみ)を水(みづ)に研(すり)
て其 汁(しる)を飲(のん)でよし凡 失火(しつくは)等(とう)の節(せつ)は速(すみやか)に萊(だい)
菔(こん)根一 切(きり)を口(くち)に含(ふくめ)ば烟中(けむりのうち)を奔走(かけはしり)ても死(し)を免(のがる)
○又方 葡萄(ぶどう)を多(おほ)く喫(くらひ)て死(し)を免(まぬかる)べし《割書:秋末(あきのすへ)葡(ぶ)|萄(どう)を多(おほ)》
《割書:く採(とり)て皮(かは)子(たね)を去(さり)火(ひ)にかけ煉(ねり)て砂糖(さとう)又は蜜(みつ)少(すこ)し|加(くは)へ膏(かう)となし貯(たくはへ)置(おく)べし又 甲州(かうしう)には葡萄膏(ぶどうかう)又 干(ほし)》
《割書:葡萄(ぶどう)あり預(あらかじめ)求(もとめ)|貯(たくはへ)をきてよし》○又方 蒿雀(こふじやく)【左ルビ:あをじ】《割書:小鳥(ことり)なり図説(つせつ)|後に出(いだ)せり》の
黒焼(くろやき)たくはへあらば萊菔汁(だいこんのしぼりしる)に飲(のみ)て最(もつとも)よし
○出火(しゆつくは)の節(せつ)烟(けむり)来(きたり)又は烟(けむり)の中(うち)へ行(ゆき)かゝり忽難(こらへかた)きは
【左頁】
急(きう)に地上(ちのうへ)に匍(はひ)伏(うつむ)きて自己(おのれ)が口(くち)を以(もて)土地上(つちひた)へ
呵(いきふき)かくること極寒(こくかん)の節(せつ)凍(こゝへたる)手(て)を温(あたゝむる)がことくすべし
〖蒿雀(こうじやく)〗《割書:和名 あをじ|又 あをしとゝ》
《割書:大 ̄サ雀(すゞめ)のことし嘴(はし)短(みぢかく)尾(お)長(なが)し|形(かたち)ほそく長(なが)し頭(かしら)と尾(お)の付(つけ)》
《割書:ぎは淡青茶色(うすあをちやいろ)にて羽(は)黒(くろ)く|うすあかく雀(すゝめ)の背色(せのいろ)に似(に)たり》 【蒿雀の図】
《割書:尾(お)も黒(くろ)く腹(はら)は淡黄色(うすきいろ)なり|此 鳥(とり)はしとゝの類(るい)にして青(あを)み》
《割書:あるゆへ青(あを)しとゝ ̄ト名(なづ)くしゝと【しとゝヵ】の類(たぐひ)多(おゝ)し|皆(みな)頭(かしら)にかざしあり此(この)鳥(とり)はかざしなし》
【〖 〗は隅付き四角囲み線】