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【右頁】
又 自(おのれと)縊人(くびれたるひと)他(た)の人(ひと)早(はや)く見(み)つけ未(いまだ)気(き)絶(たえ)いらず已(すて)
に昏迷(きをうしな)はんとするは速(すみやか)に扶(たすけ)て葱(ねぎ)の心(しん)を採(とり)其
人の耳孔(みゝのあな)と鼻孔(はなのあな)の中(うち)へ深(ふかく)刺(さし)こみ血(ち)出て甦(よみがへる)○又
方 梁上塵(はりのうへのちり)を採(とり)大豆(くろまめ)の大許(おほきさほど)竹管(たけくだ)に入れ四人 同時(どうじ)
に力(ちから)を極(きはめ)て両(りやう)の耳(みゝ)と両(りやう)の鼻孔(はなのあなの)内(うち)へ吹(ふき)こむべし
○灸法(きうはふ)急(きふ)に人中(にんちう)の穴(けつ)《割書:図説中風|にあり》に灸(きう)すべし且(そのうへ)両(りやう)
足(あし)の大指(おほゆび)の内(うち)の爪(つめ)之 甲(かふ)の角(かど)を離(はな)るゝ事二 分(ふ)許(ばかり)
の所に灸(きう)す《割書:是(これ)隠白(ゐんはく)の穴(けつ)也|図中風に出す》各(おの〳〵)二十一 壮(てう)【注】づゝして
【左頁】
よし○又法 縊人(くひれたるひと)の身を抱(いたき)定(さだめ)稍(すこし)高(たか)からしむれば
縊(くひり)たる所も稍(すこし)寛(ゆるく)なるなり仍(よつ)て衣被(やぐ)を覆(おゝひ)て安(おちつけ)
臥(ふさ)しめ先(まづ)一人 手(て)を衣物(いるい)にて裹(つゝみ)其 手(て)にて
縊人(くびれしひと)の肛門(こうもん)【左ルビ:ゐしきのあな】をしかと按(おし)《割書:女子(おなご)は陰門(いんもん)|も按すなり》又一人は両(りやうの)
脚(あし)にて縊人(くびれしひと)の両肩(りやうのかた)を踏(ふみ)手(て)にて縊人(くびれしひと)の髪(かみのけ)を挽(ひき)
はりゆるまぬ様(やう)にして居(ゐ)べし又一人は手(て)にて
縊人(くびれしひと)の喉嚨(のどぶへ)を正(なを)し且(そのうへ)胸(むね)を按揉(おしもみ)又一人は縊人(くびれしひと)
の臂(うで)と脛(はぎ)とを摩(なで)揉(もみ)伸(のべ)たり屈(かゝめ)たりし已(やめ)ず《割書:若(もし)|僵(まがり)》