翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 220

ページ: 220

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【右頁】 《割書:たらばそろ〳〵強(むり)に伸(のばし)|屈(かゞ)めすべし》其上(そのうへ)にて縊人(くびれしひと)の腹(はら)を按摩(おしなづ)べし 如此(かくのことく)する事 小半時(こはんとき)にして縊人(くびれしひと)眼(まなこ)を開(ひら)き呼吸(ゐきづかい)す べし然(しか)れども引(ひき)たり按(おし)たりすることを已(やめ) ず少(すこ)しく薬(くすり)又は粥清(おもゆ)を与(あた)へのましめ稍(そろ〳〵)嚥(のむ) 様(やう)になりたる時(とき)両人(りやうにん)にて一 時(とき)に縊人(くびれしひと)の両(りやう)の 耳孔(みゝのあな)を竹管(たけくだ)にて吹(ふく)べし此(この)法(ほふ)亦(また)よしとす 【左頁】   溺死(できし) 人(ひと)誤(あやまつ)て水中(すいちう)に堕(おち)たる者(もの)あらば急(きふ)に竹篙(たけのさほ)或(あるひ)は 木(き)版(いた)等(とう)の物(もの)を投(なげ)こみ与(あたふ)べし溺人(おぼれしひと)執(とらへ)べき物(もの) あれば浮(うく)故(ゆへ)水(みづ)を呑(のむ)こと少(すくなく)して救易(すくひやす)し竹篙(たけのさほ)木(い) 版(た)にかゝはらず水(みづ)によく浮物(うくもの)を投(なげ)与(あたへ)てよし 《割書:凡 水(みづ)に泅(およぐ)心会(こゝろへ)なき人 誤(あやま)りて溺(おほれ)たるとき竹(たけ)木(き)の|類(るい)の浮物(うくもの)ありて捉(とら)ゆるとき力(ちから)にせんとしてし》 《割書:かと抱付(いだきつき)なんどすれば我身(わがみ)の重(おもり)にて其 物(もの)と共(とも)|に沈(しづ)み溺(おぼ)るゝ者(もの)なり此(この)故(ゆへ)に惟(たゞ)かるくそつと手(て)》 《割書:をかけてはなれぬ様(やう)にとらへ|いるときは沈(しづ)む事(こと)なし》