翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 232

ページ: 232

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【右頁】 中(うち)に貯(いれ)て枕(まくら)となすときは虫(むし)其(その)香(にほひ)を聞(きい)て自ら 出○又方 諸(もろ〳〵の)【左ルビ:なにゝても】鳥(とり)獣(けもの)の肉(にく)を炙(あぶり)て耳を掩(おほ)て虫自 出○蟻(あり)耳中に入たるは一 切(さい)香物(にほひのもの)沙糖(さとう)の類(るい)耳孔(みゝのあな) の辺(へん)におくべし自ら出す○百節(やすで)蚰蜒(げじ〳〵)并 蟻(あり)耳(みゝの) 孔中(あなのうち)に入たるは醋(す)を潅(そゝぎ)入(いれ)てよし諸(もろ〳〵の)虫(むし)皆此方 を用てよし○又方 小蒜(せうざん)【左ルビ:のびる】《割書:図説下|にあり》洗(あらひ)浄(きよく)し擣(つき)て 絞(しぼり)汁(しる)を取(とり)耳(みゝ)の中(うち)に灌(そゝき)て虫自出○又方 蚯蚓(みゝず)を 取(とり)葱(ねぎ)の葉(は)の中(うち)へ納(いれ)て置(をけ)ば化(くはし)て水(みづ)となる此(この)水(みづ) 【左頁】 を耳中(みゝのうち)に滴(をとし)入(いるゝ)ときは虫(むし)亦(また)水(みづ)と化(なる)○又方 黄蝋(わうろう)を 軟(やわらか)にして筯(はし)のことく細長(ほそながく)して耳(みゝ)の中ヘ挿(さし)こ み徐々(そろ〳〵)索(ひき)出(いだ)せば虫(むし)其 端(はし)に著(つき)て出(い)ず鬢(ひん)つけ油(あぶら) を筯(はし)のことくして挿込(さしこむ)もよし○又方 麻縄(をなは)の 端(はし)を揉(もみ)て散(ちらし)【図】如此(かくのごとく)にし膠(にかは)を濃(こく)烊(とかし)て其(その) 端(さき)に傅(つけ)て徐々(そろ〳〵)耳中(みゝのうち)に入るれば虫(むし)粘着(ねばりつき)て出(いづ)此(この) 方(ほう)虫(むし)のみならず諸物(もろ〳〵のもの)耳中(みゝのうち)に入たるに皆(みな)用(もち)ゆ べし○又方 仮令(たとはゞ)虫(むし)左(ひだり)の耳(みゝ)へ入たるは片手(かたて)