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【右頁】
〖小蒜(せうざん)〗《割書:和名 のびる|》
《割書:此(この)草(くさ)野辺(のへん)に生(せう)ず葉(は)は葱(ねぎ)【左ルビ:ひともじ】に似(に)て細(ほそ)く|夏(なつ)茎(くき)を抽(いだし)て端(はし)に花(はな)を開(ひらく)形(かたち)図(づ)のことく》
《割書:にて薄紫(うすむらさき)なり秋(あき)に至(いたり)て実(み)を生(せう)ず|葉(は)根(ね)ともに臭(にほひ)葱(ねぎ)に似(に)たり》
【のびるの図】
《割書:根(ね)は深(ふか)く土(つち)に入(い)る|図(づ)のことき玉(たま)あり》
《割書:食料(しよくりやう)とするもの|なり》
【のびるの実の図】
《割書:実(み)の形(かたち)かくのことく紫黒(くろむらさき)なり|》
【左頁】
誤呑銅鉄物(あやまつてあかゞねてつのものをのむ)
〖誤呑銭(あやまちてぜに)《割書:并(ならびに)|》銅鉄物(あかゞねてつのものをのみ)〗たるは艾蒿(よもぎ)一 把(にぎり)水(みづ)五 合(かふ)入(いれ)半(はんぶん)に
煎(せん)じ頓(いちがい)に服(ふく)すべし○又方 韮(にら)の葉(は)を羹(にもの)となし
多(おほ)く喫(くらふ)べし韮葉(にらのは)銅物(かなもの)を纏繞(まとひ)て肛門(こうもん)より下(くだ)
るなり○又方 葧臍(くろくわい)《割書:図説(づせつ)下|にあり》蠶豆(そらまめ)《割書:四五月の頃 実(みの)|る食料の品なり》
と同(おなじ)く煮(に)食(くらひて)よし又 生(なま)にて擦(すり)多(おほく)食(くらふ)べし香油(ごまのあぶら)
に調(まぜ)服(のみ)最(もつとも)よし○又方 堅炭(かたすみ)を末(こ)となし飯(めし)の
取湯(とりゆ)にて服(ふく)すれば大便(だいべん)より下(くだる)○又方 胡桃(くるみ)《割書:木(き)|の》
【〖 〗は隅付き四角囲み線】