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【右頁】
【上段】
〖葧臍(ぼつさゐ)〗《割書:和名| くろくわひ》
《割書:此(この)物(もの)浅(あさ)き水(みづ)の中(うち)に生(せう)ず|三四月のころ葉(は)を》
《割書:生(せう)ず枝(ゑだ)なく|燈心草(とうしんそう)【左ルビ:いくさ】のことし》
《割書:秋(あき)の後(すへ)に至(いたつ)て|泥(どろ)の中(うち)に》 【葧臍の図】
《割書:根(ね)を生(せう)ず形(かたち)|図(づ)のことくにて》
《割書:鬚根(ひげね)あり|丸(まる)き玉(たま)色(いろ)黒(くろ)く》
《割書:内(うち)白(しろ)し食(しよく)|料(りやう)とすべし》
【下段】
〖癩蝦蟆(らいがま)〗《割書:和名| ひきがへる》
《割書:湿地(しつち)に生(せう)じ卵(たまご)は|水中(すいちう)に産(さん)す》
《割書:眉(まゆ)の辺(へん)に嚢(ふくろ)の如(こと)く|なるもの二つあり》
《割書:通身(そうみ)顆磊(いざ〳〵)あり|行(ゆく)こと極(きはめ)て遅(をそ)し》
《割書:跳躍(をどる)ことならず|亦(また)鳴(なく)こと稀(まれ)也 背(せなか)》
《割書:茶褐色(こげちやいろ)或は黒色(くろいろ)|を帯(をぶる)ものあり》 【癩蝦蟆の図】
《割書:腹(はら)は白(しろく)して黒(くろ)き|班紋(まだらのもん)あり夏(なつ)秋(あき)の》
《割書:頃(ころ)薄暮(ゆふぐれ)又は夕立(ゆふだち)の後(のち)|抔(など)に人家(じんか)園(せど)庭(には)に出(いで)て小虫(こむし)を食(くらふ)もの是(これ)なり》
【左頁】
諸物哽咽(もろ〳〵のもののんどにたつ)
〖諸魚骨哽咽(なににてもうをのほねのんどにたち)〗たるは飴糖(みづあめ)を鶏子黄(たまごのきみ)許(ほど)の大(おほき)さ通(ひと)
口(くち)に呑(うのみ)にすべし若(それにても)出(いで)ざるは再三(いくたびも)呑(のむ)べし後(のち)ほど
大(おほき)くして呑(のみ)てよし○又方 欵冬花(ふきのとう)《割書:食料(しよくりやう)にする|物(もの)なり》の
末(こ)を吹入(ふきい)れ又其まゝ煎(せん)じて用ゆ花(はな)なき時(とき)は
根(ね)を濃(こ)くせんじて用ゆべし○又方 好(よき)蜜(みつ)を含(ふくみ)
稍々(そろ〳〵)と咽(のんど)に入べし○又方 象牙(ぞうげ)を削(けづり)水にて服
すべし○又方 鯉(こい)の鱗(こけ)或(あるひ)芭蕉(ばせう)の巻葉(まきば)何(いつれ)も
【〖 〗は隅付き四角囲み線】