翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 239

ページ: 239

翻刻

【右頁】 焼(やき)て末(こ)となし水にて服し出ざるときは再三(さいさん)【左ルビ:にどもさんども】 服すべし○又方 細銅線(ほそきはりがね)を火(ひ)に焼(やき)軟(やわらか)にして其 頭(さき)へ黄蝋(わうろう)《割書:薬店に|あり》を無槵子(むくろうじ)の大(おほき)さ程(ほど)附(つけ)て綿(わた)にて 褁(くるみ)絲(いと)にてよく〳〵結付(むすひつけ)咽(のんどの)内(うち)へ徐々(そろ〳〵)と推(おし)入(いる)べし 哽(たち)たる骨(ほね)自然(しぜん)と下(さが)るなり若(もし)下(さがら)ざるときは再(ふたゝ)び 推(おし)入べし○又方 新綿(あたらしきまわた)に白糖(しろくかたきあめ)を裹(つゝみ)梅(むめ)の大(おゝき)さほ どにして其 人(ひと)に呑(のま)せ喉(のんど)に入(いり)たる時分(しぶん)其 綿(わた)の端(はし) をそろ〳〵と牽(ひけ)ば骨(ほね)綿(わた)に粘(つき)て出(いづ)るなり○又方 【左頁】 白梅核(うめぼしのさね)を去(すて)肉(にく)をおしつぶし大指(おゝゆび)の頂(さき)ほどに 丸(まる)め綿(わた)につゝみ線(いと)を結付(ゆひつけ)冷(ひえたる)煎茶(せんじちや)にて呑下(うのみに)す べし線(いと)の頭(さき)は手(て)に持(も)ち梅肉(むめぼし)を嘔出(むりにはきいだ)すべし骨(ほね) 附(つき)出(いづ)るなり 〖魚骨入腹刺痛(うをのほねはらにいりしく〳〵といたむ)〗は呉茱萸(ごしゆゆ)《割書:薬店|にあり》煎服(せんじめふく)すれば其(その)骨(ほね)輭(やわらか) になりて出(いづ)若(もし)出ざれば再三(さいさん)【左ルビ:にどもさんども】服(ふく)す○又方 縮砂(ししゆくしや)【注】 《割書:薬店(やくしゆや)に|あり》沙糖(さとう)等分(とうぶん)煎(せん)じ服(ふく)す鳥骨(とりのほね)咽(のんど)に哽(たつ)にも宜(よろし) 〖鶏骨哽咽(にはとりのほねのんどにたつ)〗五棓子(ごばいし)《割書:薬店にあり婦人(ふじん)の用る|歯(は)ぐろぶしなり》末(こ)となし 【注 「縮砂」の振り仮名「ししゆくしや」は「し」一個衍】 【〖 〗は隅付き四角囲み線】