翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 253

ページ: 253

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【右頁】 砒石(ひせき)を服(ふく)し遍身(そうみ)赤色(あかきいろ)をなし昏憤(きとをく)なり或は吐(と) 瀉(しや)する者(もの)は急(きふ)に釅醋(つよきす)一 碗(わん)許(ばかり)を飲(のま)しむべし 《割書:以上(いぜう)の薬(くすり)にて吐(はき)又 瀉(くだり)|あれば毒(どく)解(げ)するなり》 〖野葛(やかつ)の毒(どく)〗《割書:山(やま)野(の)に有(あ)り和名(わみやう)つたうるし蔓草(つるくさ)なり|其 藤(つる)色(いろ)赤(あかく)節(ふし)高(たか)く節(ふし)の所ごとに葉(は)三(みつ)づゝ》 《割書:付て葛(くず)の葉(は)に似(に)て厚(あつく)光(ひかり)あり節(ふし)の間(あいだ)に花(はな)を開(ひら)く|細(こまか)にして黄(き)なり蔓(つる)を切(きれ)ば汁(しる)出(い)ず人の身(み)に付(つけ)ば》 《割書:體(からだ)かぶれ痛(いたみ)痒(かゆみ)をなし誤(あやまつ)|て食(くら)へば人(ひと)を殺(ころ)す》に中(あたり)たるは急(きう)に鶏子(たまご)三 枚(つ)黄(きみ)も白(しろみ)も一ッに和(まぜ)て呑(うのみに)下(くだす)べし○又方 野葛(やかつ) の毒(どく)に中(あた)り口(くち)開(ひら)かざる者(もの)は一尺 囲(まわり)程(ほど)の大竹(おほだけ)を 【左頁】 二尺 許(はかり)に截(きり)節(ふし)を洞(ぬゐ)て其人の両(りやう)の脇(わきはら)と臍(ほそ)の 上(うへ)へ右(みき)の竹筒(たけづゝ)の切口(きりくち)をしかと当置(あておき)上(かみ)の方(かた)の 切口(きりくち)より冷水(ひやみづ)を潅(そゝ)ぎて筒(つゝ)の内(うち)へ入(いる)べし数度(たび〳〵) 水(みづ)を易(とりか)ゆれば口(くち)自(おのづと)開(ひらく)なり○又方 甘草(かんぞう)一 味(み) 水(みつ) にて濃(こく)煎(せん)じ多(おゝく)飲(のみ)て良(よし)○又方 香油(ごまのあふら)に人糞(ひとのふん)を 和(まぜ)て飲(のむ)へし○又方 葱涕(ねぎのぬまり)【左ルビ:ねきのつきしる】を飲(のみ)てよし 〖瓜蔕(くはてい)【左ルビ:ふりのへた】を服(ふく)し吐(はいて)不止(やます)〗煩(くるしみ)悶(もがく)ものは麝香(じやかう)《割書:薬店に|あり》 湯(ゆ)にて服(ふく)すべし○又方 白梅(むめぼしの)肉(にく)を喫(くらひて)良(よし)○ 【〖 〗は隅付き四角囲み線】