翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 27

ページ: 27

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【右頁】  るしなり《割書:奥州(おふしう)辺(へん)にあくしよぼくと言木あり此|木の葉(は)を揉(もみ)て嗅(かげ)ばよく嚏(くさめ)出す其地方》  《割書:の人は此|を可用(もちゆべし)》   右の薬(くすり)は筆(ふで)の管(ぢく)様(やう)の竹(たけ)六七寸 許(ばかり)に切り其 端(はし)   をはすに削(けづ)り薬末(くすりのこ)を抄(すくひ)て病人(びやうにん)の鼻孔(はなのあな)の中程(なかほど)   へ吹込(ふきこむ)べし余(あま)り奥(おく)へ吹(ふき)入るれは却(かへつ)て嚏(くさめ)出 兼(かぬ)   るあり又 紙(かみ)を引裂(ひきさき)紙撚(こより)を作(つく)り此(この)端(はし)へ右(みぎ)の末(こ)   を傅(つけ)て鼻孔(はなのあな)へよき程(ほど)に入(いる)るも亦(また)よし  次(つぎ)に手(て)の大指(おほゆび)の爪(つめ)にて病人の人中(にんちう)の穴(けつ)をしか 【左頁】  と搯付(おしつけ)爪(つめ)あとの付(つく)程(ほど)にしてよし《割書:人中(にんちう)の穴(けつ)後(のち)に|図(づ)あり考(かんがふ)べし》   又 急(きう)に病人(ひやうにん)の両手(りやうのて)両足(りやうのあし)を上(かみ)より先(さき)の方(かた)までな  でおろす可(べ)し尤(もつとも)しつかりと撫(なで)おろすをよしと  す痰気(たんき)を散(ちら)す一 助(じよ)なり○又(また)火(ひ)のよくおこり  たる火盆(ひばち)の中ヘ醋(す)一 杯(はい)を傾(かたむけ)入 醋(す)の気(き)を病人(ひやうにん)の  鼻(はな)の中(うち)へ入る様(やう)にして嗅(かゞ)すべし良(やゝ)久(ひさしう)して醒(さむ)《割書:此(この)|法(ほふ)》  《割書:中風(ちうふう)に限(かぎ)らず一 切(さい)卒倒(そつとう)の|閉証(へいせう)に用(もちゐ)てよし》 〖痰壅不省(たんふさかりせうきのつかざる)は慰薬(むしぐすり)〗をよしとす葱白(ねぎのしろね)細(こまか)に切(きり)たるを 【〖 〗は隅付き括弧】