翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 276

ページ: 276

翻刻

【右頁】 末(こ)にして一匁 酒(さけ)にて用ゆへし○又方 蒲黄(ほわう) 《割書:図説 金瘡(きんそう)の|條(ぜう)にあり》一匁 白湯(さゆ)にて用べし○又方 鹿角(しかのつの) 屑(こ)にし《割書:鎊(やすり)又は鮫皮(さめかわ)に|てするべし》当帰(とうき)《割書:薬店に|あり》二味各二匁 水(みづ)三 杯(はい)を一 杯半(はいはん)に煎(せん)じ用べし 【左頁】   《振り仮名:子癎|しかん》【癇】 〖病状(びやうぜう)〗妊娠(にんしん)の媍人(ふじん)卒(にはか)に項(ゑり)背(せなか)共(とも)に強(こはり)真(すくみ)て筋脈(すじ)攣(ひき) 急(つめ)口(くち)噤(つぐみ)て痰(たん)盛(さかん)にして昏迷(きとをく)或は手足(てあし)搐搦(びく〳〵)し 角弓(ゆみのことく)反張(そりかへり)心下(むなさき)気上衝(さしこみつよく)舌(した)を長(なが)く出(いだ)し人事(にんじ)を しらず暫(しばら)くして醒(さめ)復(また)作(おこる)を《振り仮名:子癎|しかん》【癇】と云 此(この)症(せう)救(すくひ) がたし若(もし)口(くち)より糞汁(ふんのしる)出(いづ)るものあり必(かならず)死(し)す 〖療法(りやうほふ)〗先(まづ)介保(かいほう)する人(ひと)左(さ)に認(したゝめ)たる法(ほふ)にて心下(むなさき)の逆(さしこむ) 気(き)をおさへ且(そのうへ)服薬(ふくやく)を用(もち)ひ足心(あしのうら)へ張薬(はりぐすり)をすべし 【〖 〗は隅付き四角囲み線】