翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 283

ページ: 283

翻刻

【右頁】 生姜汁(せうがのしぼりしる)少入 撹(かきまぜ)て服(ふく)すべし○又方 益母草(やくもそう)《割書:図説(づせつ)|疔毒(てうどく)》 《割書:にあ|り》搗(つき)汁(しる)を煮(に)て服(ふく)す 〖手法(しゆほふ)〗《割書:古(いにしへ)より難産(なんざん)の諸證(しよしやう)倶(とも)に手法(しゆほふ)あり然(しか)れども|歴練諳事(ことになれたる)人にあらざれば軽易(かろ〳〵しく)施(ほどこ)しがたし》 《割書:且(かつ)筆(ふで)には其 意(こゝろ)を尽(つく)しがたければ唯(たゞ)其 大略(たいりやく)を載(のせ)|て看生人(かんせいじん)【左ルビ:かいほふのひと】をして心会(こゝろえ)しめ大謬(おほきなるあやまち)なからんことを欲(ほつす)るのみ》 ○児(こ)母(はゝ)の産門(さんもん)【左ルビ:まへ】の左(ひだり)か右(みぎ)のかたへ偏(かたより)て生(うまれ)かぬる は産母(はゝ)を仰臥(あをきねかさ)せしめ軽々(そろ〳〵)推(おし)て児(こ)を上(うへ)の方(かた) へ推(おし)あぐる心持(こゝろもち)にして児(こ)の頭頂(かしら)を正(たゞ)しく なをし置(おき)て後(のち)に産母(はゝ)努力(いけみ)ぬれば児(こ)生下(うまる) 【左頁】 ○児(こ)産母(はゝ)の後(いしき)のかたへ挂(かゝ)りたるは看生人(かいほふにん)綿(ふくさ) 衣(もの)の類(るい)にて手(て)を裹(つゝみ)み殻道(ゐしきのあな)の外傍(うしろのかた)より軽々(そろ〳〵) と児(こ)の頭(かしら)を推(おし)て正(たゞ)しくなをし置(おき)て用力(ちからをもちゆ) べし即(すなわち)生(うま)る 〖盤腸産(ばんてうさん)〗臨産(さんせんとして)先(まづ)子腸(はらわた)出(い)で児(こ)生(うまれ)下て後(のち)其(その)腸(わた) 収(おさま)らず 〖療法(りやうほふ)〗酢(す)半盞(はんさん)【左ルビ:さかつきにはんぶん】新汲水(くみたてのみづ)茶碗(ちやわん)に七分目(しちぶんめ)入(いれ)調停(よくまぜ)て 産婦(さんふ)の面(かほ)に噀(ふきかけ)べし両三度(りやうさんど)吹(ふき)かけて尽(こと〴〵)く縮収(おさまる) 【〖 〗は隅付き四角囲み線】