翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 284

ページ: 284

翻刻

【右頁す】 ○又方 半夏(はんげ)《割書:薬店に|あり》末(こ)となし産母(さんするはゝ)の鼻孔(はなのあな)へ 管(くだ)にて吹入(ふきいる)べし嚏(くさめ)出(いで)て収(おさま)る○又方 太(ふとき)紙撚(こより) を麻油(ごまのあぶら)に浸(ひた)し潤(うるほし)て燈(ひ)を点(つけ)て吹滅(ふきけし)其(その)烟(けむり)に て産母(さんふ)の鼻(はな)の孔(あな)を薫(いぶす)べし即(すなわち)収(おさま)る○又方 萆(ひ) 麻子(まし)《割書:薬店にあり図説|は急喉痺に出す》十 四枚(よつぶ)殻(から)を去(さ)り仁(にん)【左ルビ:なかのにく】ばかり 研(すり)て膏(こうやく)のことくし産母(さんふ)の頭項中(かしらのいたゞき)《割書:髪(かみ)をわけ剃(そ)|りて貼(はる)べし》 へ貼(つけ)べし腸(はらわた)収(おさ)まらば急(はやく)拭去(ぬぐひとる)べし 〖胞衣不下(ゑなおりざる)〗児(こ)生下(うまるゝ)時(とき)看生人(かいほふにん)産母(はゝ)の胸前(むねさき)をしかと 【左頁】 抱(いだき)産婦(はゝ)も亦(また)自分(しぶん)にて肚腹(はら)を緊(きびしく)抱(いだく)べし胞衣(ゑな) 下(おり)る○又右方にても不下(くだらざる)は紙撚(こより)に火(ひ)を点(つけ)て 吹滅(ふきけし)其 烟(けふり)にて産母(はゝ)の鼻(はな)の孔(あな)を薫(いぶ)してよし ○右法にても下(くだら)ざるは看生人(かいほふにん)左(ひだり)の手(て)にて臍(ほその) 帯(お)をとらへ右(みぎ)の手(て)の指頭(ゆびさき)にて胞衣(ゑな)の帯(を)の 着(つけ)ぎはの所(ところ)を探(さぐ)りしかと撮(つまみ)て緩々(ゆる〳〵)と引出(ひきいだ)す べし帯(ほそのを)は極(ことのほか)脆(もろ)し手(て)あらくすべからず手法(しゆほふ) 左(ひだり)の図(つ)と参考(かんがへあはす)べし 【〖 〗は隅付き四角囲み線】