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【右頁す】
○又方 半夏(はんげ)《割書:薬店に|あり》末(こ)となし産母(さんするはゝ)の鼻孔(はなのあな)へ
管(くだ)にて吹入(ふきいる)べし嚏(くさめ)出(いで)て収(おさま)る○又方 太(ふとき)紙撚(こより)
を麻油(ごまのあぶら)に浸(ひた)し潤(うるほし)て燈(ひ)を点(つけ)て吹滅(ふきけし)其(その)烟(けむり)に
て産母(さんふ)の鼻(はな)の孔(あな)を薫(いぶす)べし即(すなわち)収(おさま)る○又方 萆(ひ)
麻子(まし)《割書:薬店にあり図説|は急喉痺に出す》十 四枚(よつぶ)殻(から)を去(さ)り仁(にん)【左ルビ:なかのにく】ばかり
研(すり)て膏(こうやく)のことくし産母(さんふ)の頭項中(かしらのいたゞき)《割書:髪(かみ)をわけ剃(そ)|りて貼(はる)べし》
へ貼(つけ)べし腸(はらわた)収(おさ)まらば急(はやく)拭去(ぬぐひとる)べし
〖胞衣不下(ゑなおりざる)〗児(こ)生下(うまるゝ)時(とき)看生人(かいほふにん)産母(はゝ)の胸前(むねさき)をしかと
【左頁】
抱(いだき)産婦(はゝ)も亦(また)自分(しぶん)にて肚腹(はら)を緊(きびしく)抱(いだく)べし胞衣(ゑな)
下(おり)る○又右方にても不下(くだらざる)は紙撚(こより)に火(ひ)を点(つけ)て
吹滅(ふきけし)其 烟(けふり)にて産母(はゝ)の鼻(はな)の孔(あな)を薫(いぶ)してよし
○右法にても下(くだら)ざるは看生人(かいほふにん)左(ひだり)の手(て)にて臍(ほその)
帯(お)をとらへ右(みぎ)の手(て)の指頭(ゆびさき)にて胞衣(ゑな)の帯(を)の
着(つけ)ぎはの所(ところ)を探(さぐ)りしかと撮(つまみ)て緩々(ゆる〳〵)と引出(ひきいだ)す
べし帯(ほそのを)は極(ことのほか)脆(もろ)し手(て)あらくすべからず手法(しゆほふ)
左(ひだり)の図(つ)と参考(かんがへあはす)べし
【〖 〗は隅付き四角囲み線】