翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 29

ページ: 29

翻刻

【右頁】 みて其 吹口(すいくち)の管(くだ)よりふき込(こみ)飲(のま)しむべし○又法 病人(びやうにん)の鼻(はな)の孔(あな)ゑ竹(たけ)の管(くだ)をさし込(こみ)此(この)管(くだ)《割書:筆(ふで)のぢく|様の物よ》 《割書:し|》より薬(くすり)を吹込(ふきこむ)べし○又法 鼻(はな)をしかと撮(つま)めば 息(いき)止(とま)りて口(くち)自(おのづか)らひらくものあり《割書:軽(かろ)き症(しやう)には|此法よし》 又(また)法(ほふ)《割書:介保人(かいほうにん)壱人にて|口噤(はくいしめ)たる病人(びやうにん)の》 《割書:口(くち)開(ひら)かせ薬(くすり)をのません|とならば介保人(かいほうにん)の左(ひだり)の》 《割書:大指(おほゆび)と中指(なかゆび)との頭(さき)にて|病人(ひやうにん)の歯(は)のはへとまりの》 《割書:所(ところ)の歯(は)なく空(くう)なる所(ところ)を|しかと按定(おせ)ば歯(は)自(おのづか)らひ》 《割書:らく此(この)時(とき)右(みぎ)の手(て)にて薬(くすり)|を灌(そゝぎ)のますべし凡(およそ)人(ひと)の》 《割書:歯(は)のはへとまりの所(ところ)は両方(りやうはう)|ともに歯(は)一 枚(まい)許(ほど)あきて空(くう)あり其(その)空(くう)》 【図の説明】    大指(おほゆび)                 手(て)は介(かい)                 保人(ほうにん)の                 手(て)なり 【顔の図】              後(のち)の法と違(ちがひ)あれ              ども此(この)処(ところ)の手法(しよう)    中指(なかゆび)       皆(みな)同(おな)じ 【左頁】 《割書:なる処(ところ)ゑ大指(おゝゆび)と中指(なかゆび)の頭(さき)を入(いれ)てつよく按(おせ)ば自(おのづか)ら開(ひら)くものなり|》 又(また)法(ほふ)《割書:先(まつ)病人(びやうにん)を扶(たすけ)起(おこ)|し背後(うしろ)へまはり》  《割書:両手(りやうて)四本(しほん)の指(ゆび)をのべ|病人(びやうにん)の頤(あご)をしかと押へ》 《割書:人摉(ひとさし)指(ゆび)を下唇(したくちびる)の承漿(せうせう)|の処(ところ)へあて押(おし)さげな》 《割書:がら両手(りやうて)の大指(おゝゆび)にて|病人(ひやうにん)の歯(は)のはへ止(とま)りの》 《割書:空(くう)なる処(ところ)を力(ちから)を極(きわめ)て|緊(きび)しくおすべし歯(は)自(おのづか)ら》 《割書:開(ひら)く病人(ひやうにん)の頭(かしら)は後(うしろ)の|所(ところ)にしかとしたる物(もの)》 《割書:或は介保人(かいほうにん)の胸(むね)か膝(ひざ)|頭(がしら)をあてうごかぬ様(やう)》 《割書:にして置(おく)べし|》 【図の説明】     面(おもて)は仰(あふぎ)たるが     よしうつむき      てはよろし       からず 【顔の図】      此(この)手(ての)指(ゆび)にては       あこを下へ        おしさぐ        べし     口(くち)也【口の図】○此処             承漿(せうせう)の穴(けつ)             なり別(べつ)に             図(づ)あり