翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 30

ページ: 30

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【右頁】 〖又 開口噤揩歯方(くひしめたるはをひらくになすりつくるはう)〗白梅(はくばい)【左ルビ:うめぼし】の肉(にく)を以て牙関(はのね)を揩(する)こと  数遍(すへん)すべし白礬(はくはん)を加(くわへ)よく和(ませ)て擦付(なすりつけ)てよし○又  方 天南星(てんなんせう)の末五合 龍脳(りうのう)《割書:薬店に|あり》少し入 研(すり)和(まぜ)中指(なかゆび)  の頭(さき)へ蘸(つけ)噤(つぐみ)たる歯(は)を揩(する)こと数次(すたび)して口(くち)自(をのづと)ひら  くものなり 〖又 開口噤薫方(くいしめたるはをひらくふすべくすり)〗巴豆(はづ)を研爛紙(すりもみたるかみ)に包(つゝみ)圧(おしつけ)て油(あぶら)を其 紙(かみ)  にうつし取(とり)て此(この)紙(かみ)にて撚(こより)を作(つく)り火(ひ)を点(ともし)て吹滅(ふきけし)  し其 烟(けむり)病人(ひやうにん)の鼻(はな)の中(なか)又は口中(くちのうち)へ入(いれ)薫(くすべ)て涎(よだれ)を多(おほく) 【左頁】  出(いだ)すべし《割書:凡 口(くち)ひらきて薬(くすり)を灌(そゝき)のませたらば病人の|喉(のんど)より胸(むね)を摩(なで)おろすべし》 〖灸法〗病人(びやうにん)の咽中(のんどのうち)痰声(たんのこゑ)ありて鋸(のこぎり)を曳(ひく)がごとくな  るは湯(ゆ)も薬(くすり)もおさまらざるものなり気海(きかい)関元(くわんげん)  に灸(きう)すべし多(おほ)く灸(きう)するをよしとす○口(くち)噤(つぐみ)て不(ひらか)  開(ざる)は聴会(てうゑ)頬車(きやうしや)に灸(きう)すべし又 人中(にんちう)頬車(きやうしや)百会(ひやくゑ)承漿(しやう〳〵)  合谷(がふこく)翳風(ゑいふう)最(もつとも)よし○凡(おほよそ)卒中(そつちう)涎(たん)塞(ふさがり)不省(せうきなき)は隠白(いんはく)百会(ひやくゑ)  人中(にんちう)絶骨(せつこつ)章門(せうもん)風市(ふうじ)気海(きかい)三里(さんり)地倉(ちさう)大椎(だいずい)皆(みな)灸(きう)すべ  し《割書:緒穴(しよけつ)後(のち)に図(づ)あり風市(ふうじ)|の穴(けつ)は脚気(きやくけ)に出ㇲ》○又何れにても臍中(ほそのうち)へ 【〖 〗は隅付き括弧】