翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 303

ページ: 303

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【右頁】 て耳(みゝ)の尖(とがり)冷(ひゆる)ものなり扨(さて)昏睡(うと〳〵ねむり)面(おもて)赤(あかく)顋(ほう)頰(あご)亦(また)赤(あか) し乍(たちまち)凉(ひへ)乍(たちまち)熱(ねつ)を発(はつ)するあり如斯(かくのことく)にして俄(にはか) に驚風(きやうふう)のことく驚搐(をどろきびくつく)は痘瘡(ほうそう)【注①】の初候(はじめのしるし)なり 〖療法(りやうほふ)〗漫(めつた)に灸(きう)すべからず鍼(はり)をよしとす○ 蝉(せみ)の脱殻(ぬけがら)を細末(こまかにこ)となし飯(めし)のとり湯(ゆ)或は 白湯(さゆ)に匀(とゝのへ)灌(そゝぎ)のましむべし其 侭(まゝ)水(みづ)に煎(せん)じ 用(もちゆ)るもよし○又方 青黛(あいろう)水(みづ)に調(まぜ)服(ふくさ)しむ 〖搐鼻法(はなにひねりこむほふ)〗半夏(はんげ)《割書:薬店に|あり》の末(こ)鼻(はな)に㗜(ひねりこみ)【注②】てよし皂(そう) 【左頁】 莢(きやう)《割書:薬店にあり詳(つまひらか)に上|巻 中風(ちうふう)に図説(づせつ)あり》の末(こ)を等分(とうぶん)に加(くわへ)搐(ひねり)て よし嚏(くさめ)いづるをよしとす 【〖 〗は隅付き四角囲み線】 【注① 「疱瘡」の誤記ヵ。又は振り仮名が「ほうそう」の誤記ヵ。又は「痘瘡」と「疱瘡」は同じであることから、意図的に当てたヵ】 【注② このコマ中に「搐」を「ひねる」の用例があることから「㗜」は「搐」の誤ヵ、又は「㗜」は「嗅(かぐ)」の異体字であることから振り仮名が「かがせ」の誤ヵ。】