← 前のページ
ページ 39 / 309
次のページ →
翻刻
【右頁】
〖脱證(だつせう)病状(びやうぜう)〗凡(おゝよそ)人(ひと)卒(にはか)に倒(たを)れ奄忽(せうきなく)人をしらず痰(たん)潮(わくがことく)喘(ぜん)
息(そくし)眼(め)口(くち)ゆがみ半身(はんしん)かなはず其 上(うへ)前(まへ)の閉證(へいせう)に比(くらぶ)
れば口(くち)開(ひらき)眼(め)合(とぢ)手(て)撒(ひらく)等(とう)の証(せう)あるを中風(ちうふう)の脱證(だつせう)と
する也(なり)
〖療法(りやうほう)〗後(のち)の脱陽(だつやう)の條(ぜう)に出す
【左頁】
脱陽(だつやう)《割書:大ニ吐(はき)大ニ瀉(くだし)たる後(のち)の陽脱を附ㇲ|》
〖病状(びやうぜう)〗卒(にはか)に倒(たを)れ無性(むせう)になり口(くち)を開(ひらき)手(て)をひろげ大(だい)
便(べん)又は小便(せうへん)をもらし或(あるひ)は汗(あせ)出て流(ながる)るがごとく
或(あるひ)は汗(あせ)いでず惣身(そうみ)手足(てあし)ともに温(あたゝか)に目(め)を合(ふさぎ)鼻息(はないき)
麁(あらく)鼾(いびき)の如(ごと)く或(あるひ)は痰(たん)咽(のんど)にぜり〳〵といへる音(こゑ)あ
り或は痰(たん)の音(こゑ)なく或は面(おもて)赤(あかく)又はうす黒(くろ)く又は
顔色(がんしよく)粧(よそほふ)がごとき是(これ)脱陽(だつやう)也(なり)
○凡(おゝよそ)霍乱(くはくらん)等(とう)にて吐瀉(としや)やまず又は夥(おびたゝ)しく吐瀉(としや)し
【〖 〗は隅付き四角囲み線】