翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 52

ページ: 52

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【右頁】 きときは道傍(みちばた)の熱(あつき)土(つち)を掬(すく)ひ臍(ほそ)の上(うへ)に積置き冷(ひゆ) れば取換(とりかへ)へて幾度(いくたび)も熨(のす)すべし○又方 既(すて)に死(しなん)と するは新汲水(くみたてのみつ)少(すこ)し鼻(はな)の孔(あな)へ入て扇(あふぎ)にてあふく べし至極(しごく)重(をも)き病人(ひやうにん)ならば日(ひ)にあたらざる地(つち) を一尺あまりほりて其(その)中(なか)へ水(みづ)を入て撹(かきまは)し其(その)水(みづ) を鼻(はな)の孔(あな)へ入べし少にても惟(たゞ)水(みづ)ばかりはのま しむべからず 〖服薬(ふくやく)〗大蒜(にんにく)一大瓣(ひとへら)を嚼(か)み水(みず)に送(をく)り下(くた)す若(もし)嚼(かむ)こと 【左頁】 ならすんば水にて研(すり)汁(しる)を灌(そゝ)ぎ飲(のま)しめてよし○ 又方 急(きう)に生姜(せうが)一 大塊(かたまり)を嚼(かみ)爛(こまか)にし冷水(ひやみつ)にて送(おくり)下(くたす) べし○又方 食蓼(たで)《割書:食料にする|ものなり》茎(くき)葉(は)共に其 侭(まゝ)煮(に)て其 汁(しる)を灌(そゝぎ)飲(のま)しむべし○又方 大蒜(にんにく)多少(たせう)にかゝはらず 研(すり)砕(くだき)道傍(みちばた)の熱土(やけつち)を取り一所に水にかきたて置(をき) 上(うへ)のすみたる水(みつ)を灌(そゝぎ)飲(のま)しむべし○又方 或(あるひ)は肚(はら) 痛(いたみ)忍(しのび)がたく或は行人(たひのひと)倒(たをれ)臥(ふし)て道上(みちのほとり)にあるに藕(はすのね)を 搗(つき)汁(しる)を取(とり)灌(そゝぎ)下(のま)すべし 【〖 〗は隅付き四角囲み線】