翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 54

ページ: 54

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【右頁】  投(なげ)いれ見るに直(じき)に下(しも)へ落(をつ)るは毒気(どくき)なし若(もし)其  毛(け)旋(めぐり)舞(まひ)て降(くだ)らざるは毒気(どくき)あり入べからず若  入ねばならぬ事あらば酒(さけ)或は醋(す)数升(すせう)を井(ゐ)に  ても窖(むろ)にても四辺(しほう)の畔(かは)へそゝぎかけて少し  停(みあはせ)て入るべし又 醋(す)を熱(あつ)く沸(わかし)て右のことく灑(そゝ)  ぎ入るもよしとす 〖療法(りやうほふ)〗若(も)し其(その)気(き)に中(あた)らば速(すみやか)に其 井中(ゐのうち)の水を汲(く)み て其 面(おもて)に洒(そゝぎ)かけ且(かつ)其(その)水を飲(のま)しめ亦(また)頭(づ)及(およ)ひ惣身(そうみ) 【左頁】 へ灌(そゝき)かけてよし○又方(またほう)他(ほか)の井(ゐ)の水を汲(く)み惣身(そうみ) へ洒(そゝぎ)かけ置(おく)事しばらくにして醒(さむ)るなり○又法 急(きう)に病(びやう)人の衣類(いるい)を解(とき)裸体(はだか)にし扶(かゝへたすけ)て湿気(しめりけ)ある地(じ) 面(めん)の土間(どま)に偃(うつむけ)臥(ふさ)せしめ釅(つよき)醋(す)或は冷水(ひやみず)を其 面(をもて)に 噴(ふきか)け湿気(しめりけ)ある草薦(むしろ)を厚(あつ)く覆(おほ)ひかけ置事 半(はん) 時(とき)許(ばかり)にして甦(よみかへ)るなり○又法 先(まつ)冷水(ひやみづ)を取(とり)て其 面(おもて) に噀(ふき)かけ次(つき)に雄黄(をわう)《割書:薬店にあり鶏冠石(けいくわんせき)は雄黄(をわう)の|上品なり用てもつともよし》 末(こ)を一二匁 冷(ひや)水に匂(かきませ)【匀ヵ】のませてよし此 證(せう)轉筋(すじひきつ)め 【〖 〗は隅付き四角囲み線】