翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 57

ページ: 57

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【右頁】 開(ひら)き濃(こく)せんじたる塩湯(しほゆ)に生姜(せうが)の絞汁(しぼりしる)を入ぬる ま湯(ゆ)にして多(おほ)くのませなをそのうへに鳥(とり)の毛(はね) 又は紙撚(こより)にて咽(のんど)を探(さぐ)り吐(はか)すべし○又方 虀汁(なづけのうはみつ)か糠(ぬか) 味噌(みそ)のうは水(みづ)をぬるまに沸(わか)して飲(のま)しむべし吐(は) くものなり○吐(はき)て後 紫蘇葉(しそのは)煎(せん)じ服す生姜(せうが)を入 煎(せん)し服(ふく)す亦(また)可(よし)○又方 霍香(くはくかう)《割書:薬店に|あり》陳皮(ちんひ)《割書:蜜柑(みかん)の皮(かわ)|を用(もちゆ)べし》 《割書:九年母(くねんぼ)の皮(かわ)亦よし|二味薬店にもあり》等分(とうぶん)煎(せんじ)服(ふく)す最(もつとも)よし ○此(この)證(せう)最(もつとも)鍼(はり)刺(たつる)をよしとす 【左頁】   驚怖(きやうふ)卒死(そつし)《割書:ものにをどろきて|めをまはすなり》 凡(おほよそ)人 夕暮(ゆふぐれ)又は夜中(よなか)溷(かはや)【左ルビ:せつちん】に登(ゆき)或は郊野(のへん)へいで或は 空冷屋室(ひとすまはざるいへ)に遊(あそ)ひ又はしらざる所の地(ち)に行 忽(ふと)異(い) 形(ぎやう)の物(もの)を見て口(くち)鼻(はな)の内(うち)へ邪悪(じやあく)の気(き)を吸入(すいいれ)驀然(たちまち) 地(ち)に倒(たを)れ手足(てあし)厥冷(ひえあがり)両手(りやうのて)を握(にぎ)り面色(をもてのいろ)青黒(あをくろく)或は口(くち) 鼻(はな)より清血(いろよきち)を流(なが)す事あり  凡(おほよそ)卒(にはか)に倒(たを)れて無性(むせう)に成(なり)し病人(びやうにん)は声(こゑ)を立ること  なき者なり惟(たゞ)小児(せうに)の驚風(きやうふう)並に大人(たいじん)の癲癇(てんかん)驚(ものお)