翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 58

ページ: 58

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【右頁】  怖(どろき)して気絶(きぜつ)するとの三證(さんせう)は叫(わつと)声(こゑ)をあぐる也  是(これ)を其(その)證拠(しやうこ)とす 〖療法(りやうほふ)〗病人(びやうにん)を外(ほか)へ移(うつ)し動(うご)かすべからず其所に置(をき) て親戚(しんるい)衆人(おほせい)囲繞(うちより)て火(ひ)を焚(た)き安息香(あんそくかう)麝香(じやかう)《割書:薬店に|あり》 の類(るい)香(にほひ)ある薬を焼(た)き人(ひと)の覚(おぼえ)少々出るを待(まち)て動(うごか) すべし先 急(きう)に半夏(はんげ)の末(こ)を鼻孔(はなのあなの)中(うち)へ管(くだ)にて吹込(ふきこみ) 或は皂莢(そうけふ)《割書:猪牙皂莢よし薬店にあり無きときは|常の皂莢にてもよし図説中風にあり》 の末(こ)両(りやうの)鼻(はなの)中(うち)に吹(ふき)入るよし 【左頁】 〖服薬(ふくやく)〗雄黄(をわう)《割書:薬店に|あり》を姜汁(せうがのしぼりしる)醇酒(こきさけ)等分(とうぶん)に撹(かきませ)ぜ煎(せん)じ沸(わかす) こと数度(すど)にして飲(のま)しむべし○又(また)方(ほう)麝香(じやかう)五分 研(すり) て醋(す)一合に和匀(よくまぜ)てのませてよし○又方 韮汁(にらのつきしる)を 取(と)りて口(くち)鼻(はな)へ灌(そゝぎ)入る○又方 菖蒲(しやうぶ)《割書:石菖(せきせう)の根(ね)也 人(じん)|家(か)多(おほく)栽(うゆる)もの也》  搗(つき)て汁(しる)を取(と)りそゝき飲(のま)しむ○又方 温酒(かんざけ)を灌(そゝぎ)入 てよし○又方 醋(す)少(すこし)許(ばかり)を病人(びやうにん)の鼻(はなの)中(うち)へ吹(ふき)入その うへに水分(すいぶん)の穴(けつ)《割書:図(づ)霍乱(くはくらん)に|いだす》に灸(きう)する事七 壮(そう)陰交(ゐんかう) の穴(けつ)《割書:図(づ)脱陽(たつやう)|にあり》に灸(きう)する事三 壮(そう)なるべし○又方 辰(しん) 【〖 〗は隅付き四角囲み線】