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【右頁】
やまず或は吐瀉(としや)ともにやまず湯(ゆ)も薬(くすり)も口(くち)に入
らず或は口(くち)乾(かはき)て水を飲(のま)んとし或は悪寒(さむけ)甚しく
或は熱(ねつ)を発(はつ)し喘(いきづかひ)急(せは)しく手足(てあし)共(とも)に厥冷(ひえあがり)戦掉(ふるへ)軽(かる)き
は両脚(りやうあしの)轉筋(すじひきつめ)重(おも)きは惣身(そうみの)轉筋(すじひきつめ)冷汗(ひやあせ)出(いで)脣(くちびる)舌(した)動(うご)かず
漸々(ぜん〳〵)に昏(つかれ)倦(むちうに)なるなり
〖療法(りやうほふ)〗忽然(たちまち)心(むね)腹(はら)㽲(ひさしめ)痛(いたみ)て吐瀉(としや)【左ルビ:はきくだし】するは先 塩(しほ)を炒(いり)熱(あつく)し
或は熱(あつき)灰(はい)又は糠(こぬか)或は塩(しほ)を炒(いり)紙(かみ)に褁(つゝみ)心(むね)腹(はら)并に臍(さい)【左ルビ:ほその】
下(か)【左ルビ:した】気海(きかい)脊(せ)の十一 椎(ずい)十二 椎(ずい)の次(あたり)と腰(こし)を熨(のし)あたゝ
【左頁】
めてよし又は生姜(せうが)を擦(す)り汁(しる)を絞(しぼ)り去(す)て滓(かす)を炒(いり)
熱(あつく)し紙(かみ)に褁(つゝ)み右の所を熨(の)すべし又は食蓼(たで)《割書:食料(しよくりやう)|にす》
《割書:るもの|なり》を多(おほ)くあつき湯(ゆ)の中(うち)へ揉(もみ)入て腰湯(こしゆ)をす
るをよしとす
〖服薬(ふくやく)〗胡椒(こせう)十四五 粒(りう)嚼(かみ)て白湯(さゆ)にて飲(の)み下(くだ)す又は
研(すり)て菉豆(やへなり)【左ルビ:ぶんどう】等分(とうぶん)に加(くわ)へ煎(せん)じ服(ふく)す○又方 呉茱莄(ごしゆゆ)乾(かん)【左ルビ:ほしたる】
姜(きやう)【左ルビ:せうか】二 味(み)等分(とうぶん)に煎(せん)じ服(ふく)さしむ《割書:二味共に薬|店にあり》○又方
扁豆(へんづ)【左ルビ:いんげんまめ】香薷(かうじゆ)《割書:二味薬店|にあり》各壱匁水に煎(せん)じ服(ふく)すべし
【〖 〗は隅付き四角囲み線】