翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 70

ページ: 70

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【右頁】  上のかたに多(おほ)しとす若(もし)中脘(ちうくはん)より下のかたに  堅(かた)き塊(かたまり)ありて按(を)せば痛(いたみ)甚しく手(て)を近(ちか)づけ  ざるは邪物(ぢやぶつ)下の方に多しとす邪物(ぢやぶつ)の所在(ありところ)  を見定(みさだ)めんとならは先(まづ)人(ひと)の腹(ふく)【左ルビ:はら】部(ぶ)の分界(ばしよ)を弁(わきまへ)  知(しる)べし胸前(むねのまへ)脇骨(あばらぼね)の正中(まんなか)に【山形の図】如此(かくのごとき)骨(ほね)あり岐骨(きこつ)  といふ此(この)骨(ほね)臍(ほそ)との最中(まんなか)を中脘(ちうくわん)とす図(づ)の如  し《割書:中脘(ちうくはん)は前(まへ)の中風(ちうふう)の條(ぜう)に詳(つまびらか)なり岐骨(ぎこつ)|は此(この)條(ぜう)の前(まへ)巨闕(こけつ)の所に詳(つまびら)かなり》 〖腹部(ふくぶ)分界図(ぶんかいづ)〗《割書:病(やまひ)初(はじめ)の時(とき)は塊物(くはいもつ)の形(かたち)有無(うむ)在所(ありどころ)も|見わけらるゝものなり故に早(はや)く》 【左頁】   《割書:心を用て見るべし|後(のち)には腹内(ふくない)一 円(ゑん)》   《割書:膨(はれ)張(はり)|ゆへ》   《割書:塊物(くわいもつ)|の在(あり)》  【上半身の図】   《割書:処(どころ)知|ざる者なり》 【図の説明】           左          岐        天枢 【上半身の図】   上脘 中脘 下脘          骨        天枢           右           此骨を《振り仮名:𩩲骬|かつう》といふつよく按(おす)べからず俗に子もち骨といふ          岐骨とは是なり臍迄の間三段なり  扨(さて)右(みぎ)邪物(じやぶつ)の所在(ありどころ)を能(よく)々 見定(みさだめ)たる上にて上に  在(あれ)ば吐方(はきぐすり)を用(もち)ひ下にあらば下剤(くだしくすり)を用(もちゆ)べし  吐(はき)を発(はつ)すれば瀉(くだり)も付(つき)瀉(くだ)せば吐(はき)も発(はつ)するも 【〖 〗は隅付き四角囲み線】