翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 74

ページ: 74

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【右頁】 ありて傷寒(しようかん)と会(こゝろえ)て療理(りやうぢ)し救(すく)はざるに至(いた)る者(もの) あり此(この)證(せう)急(きふ)に救はざれば半日に死す死て後其 屍(しかばね)に紫黒(くろむらさき)の点(てん)あるべし疔毒(てうどく)なり故に此(この)證(せう)緩(ゆるやか) にすべからず 〖療法(りやうはふ)〗先 小瘡(ちいさきできもの)の上(うへ)に灸(きう)すべし《割書:疔瘡(てうそう)妄(みだり)に灸(きう)すべから|す然(しか)れども昏憒(きをうしなひ)》  《割書:たるものは灸(きう)|するを良(よし)とす》甦(きつき)て後(のち)に雄黄(おわう)《割書:薬店に|あり》一 味(み)末(こ)とな し酒(さけ)にて服(ふく)すべし麝香(ぢやかう)《割書:薬店に|あり》少(すこし)許(ばかり)を入(いる)る最(もつとも) よしとす○又方 甘草(かんぞう)《割書:薬店に|あり》菉豆(やへなりの)【左ルビ:ぶんどう】粉(こ)辰砂(しんしや)《割書:薬店に|あり》 【左頁】 各(いつれも)等分(とうぶん)細末(こぐすり)にして白湯(さゆ)にて二三匁を用ゆべし ○又方 蒼耳(そうに)《割書:図説下|にあり》一 握(にぎり)生姜(せうが)三匁一 ̄ツに搗(つき)爛(つぶし)て 泥(どろ)のことくし生頭(きざけ)酒一 椀(わん)を入 和匀(よくまぜ)て絞(しぼり)り渣(かす)を 去(さり)て熱酒(かんざけ)にて服(ふく)し汗(あせ)大(おほい)に出(いづ)るをよしとす○ 又方 菉豆(やへなり)【左ルビ:ぶんどう】と野菊花(のぎくのはな)《割書:図説下|にあり》を搗(つき)和(ませ)て熱酒(かんざけ)に入 酔(ゑふ)ほど飲(のむ)べし疔瘡(てうそう)へは蒼耳(そうに)の根(ね)苗(なへ)茎(くき)葉(は)共(とも)に 焼(やき)灰(はい)となし醋(す)或(あるひ)は米泔(こめのとぎみづ)或は靛(あいのしる)《割書:染家(こんや)にある藍(あい)|甕(かめ)の濃(こき)水(みづ)なり》に 調(まぜ)疔(てう)の上(うへ)に塗(ぬる)べし毒根(とくのね)出(いで)て愈(いゆ)《割書:此外 塗薬(ぬりくすり)附薬(つけくすり)下(しも)|の條(せう)と考(かんかへ)べし》 【〖 〗は隅付き四角囲み線】