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【右頁】
〖大薊(たいけい)〗《割書:和名 やまあざみ|又 をにあざみ》 《割書:其 小(せう)なるは髙さ尺(しやく)余(よ)にして葉(は)に|刺(はり)あれども皺(しは)なし》
《割書:苗(なへ)髙(たか)さ三四尺 秋(あき)かれて|冬(ふゆ)生(せう)じ春(はる)栄(さかへ)て花(はな)を開(ひらく)》 《割書:大薊(たいけい)なき|ときは代(かへ)》
《割書:花の状(かたち)女子(によし)の眉払(まゆはき)のごとく|にして淡(うす)紫(むらさき)色也 茎(くき)に》 《割書:用(もち)ゆべし| 》
《割書:五(いつゝ)稜(かと)あり葉(は)は縮(ちゞみ)皺(しは)あり|て刺(はり)多し此 草(くさ)大小(たいせう)》 【大薊の図】
《割書:二 種(しゆ)あり爰(こゝ)に|用(もち)ゆる処は》
《割書:大(だい)なる者|なり》
【左頁】
脚気(かつけ)衝心(せうしん)《割書:脚気(かつけ)足(あし)より腹(はら)に入りむな|もとへつき上るなり》
〖病状(ひやうでう)〗凡(おほよそ)此(この)證(せう)最初(さいしよ)に脚(あし)膝(ひざ)弱(よはく)【左ルビ:がくつき】或は頑麻(しびれ)或は痠(だるく)痛(いたみ)或
は轉筋抅急(すじひきつめ)或は踵跟(きびす)【左ルビ:かゝと】足心(あしのうら)等(とう)隠隠(どこともなく)痛(いたみ)或は脛(はぎ)脚(すね)に
胕腫(むくみ)ある等(とう)の証(せう)ありて或は小腹(したはら)麻痺(しびれ)卒(にはか)に嘔吐(はきけ)
を発(はつ)し上衝(つきあげ)【左ルビ:さしこみ】強(つよ)く肩(かた)にて息(いき)をなし喘息(ぜう〳〵と)して白(あ)
汗(せ)出(いで)乍(たちまち)寒(さむく)乍(たちまち)熱(あつく)煩(くるしみ)悶(もがき)やまず或は精神(せいしん)【左ルビ:たましゐ】漸々(ぜん〳〵)に恍惚(うつとり)
となり或は詭語(たはこと)を発(はつ)し遂(つい)に無性(むせう)となる是 脚気(かつけ)
の衝心(せうしん)にて九死(きうし)一生(いつせう)なり急(きふ)に理法(ぢほふ)を施(ほどこ)すべし
【〖 〗は隅付き四角囲み線】