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料理秘事記 - 翻刻

料理秘事記 - ページ 12

ページ: 12

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【右丁】 一たいらきの柱を取摺り木にてよく押布に包水気を 絞り摺り鉢に入能く摺り葛を少し入摺りませ板に付蒸也 切方は好にまかすへし      和らか煮の類 一鯛鮭其外何魚にても蒸籠に入あまり強き火も悪し 能程の火にて蒸火をはなし少し間置火にかけて むし如此六時程蒸なり尾頭とものりのことく和ら かになる事妙なり是を六時蒸鯛とも云      たゝき鮑 一鮑を葛水に漬置其後葛を鮑よくもみ付そろ〳〵 抑なりむし貝にても煮貝にても酢貝にても好へら煮にてもよし 【左丁】      またたゝき鮑 一女貝かよしからをはなし縁を取り板の上にて 摺り木にて抑田楽の如く焼なりとも煮物にてもよし      蚫和らか煮 一女貝からをはなし端を取よくあらい鮑の切ぬやうに 念入よく抑端に昆布を敷其上へ鮑を置からを蓋して 薄味噌汁にて三時斗りも煮なり      蛸南蛮煮 一たゞよくあらい板の上にて摺り木にて抑和らげ 心次第に切て酒斗りにて久敷煮候得者 和らかになる其時醤油をさし又煮て其後