翻刻
もみ摺り付れば皮むける水を入皮をうかしこほ
すいのにて水気を取葛五合程入右のこま摺り鉢へ
入随分細に摺り夫より葛幷に水を入和らかにして布の
ふ黒にてこし汁を鍋に入のりを煮様に杓子にて廻し
なから煮て箱のふたのやう成ものへながし込み
ひやしかたまりたる時切形をして遣ふ
こんにやく
一こんにやく玉弐つにても三つにても割よく湯煮を
して上皮を去り臼に入よく細につきぬる湯にて
こね其後石はい壱合程に水五合程入すいのふにて
こし其汁かたに半分程入ねんむりとなるほとに
こね湯煮をするなり
【左丁】
麩の拵へやう
一小麦のから粉壱升弐番挽く込してうとんの粉
取れはかしよろし一夏秋は塩壱合春は塩八勺
冬は五勺少しひかへてもよし塩過れはふかたく成る
右よくこね合かげんは手にて押付指の間より出る
ほとの水かけんよし右よく〳〵こね臼に入押付て
ねさし置あつき内は一時寒き時弐時斗ねさし置
其後そろ〳〵と餅を搗如くつけば麩に成る
其後水の中にてなんへんももみ洗ひ候得者
かす取る少しのかすは薄葉(ウスバ)にて切のけ能き程
ちぎり其後湯煮をする湯の煮たらぬ樣にわかし