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料理秘事記 - 翻刻

料理秘事記 - ページ 20

ページ: 20

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【右丁】     ふの焼玉子 一玉子打割鉢に入よく交せ能程塩を入水せん鍋にて 油をへき付紙にてよくぬくひ夫より右の玉子を入れ あまり強火にはあしく大かいの火にて焼上候也暫たる 時裏衣へ返しさつと焼取出し切形心次第に仕へし     きり玉子 一玉子焼を程よくおろし葛三匁程入玉子焼鍋へ 油を焼付よくぬくひ右の玉子を金杓にて すくひ掛けながし薄く鍋へ焼付たるとき はなして細く切へし     花玉子 一ゆて卵を紅染の絹糸またはもへき紫なともよし 【左丁】 右の糸にて手まりをかゝり様にして煮湯の中へ いれ直に取出し糸を取れは糸の色玉子へ移り 甚きれいなる物也湯煮久しく置は色付ぬ也     朝日玉子 一玉子其侭生にてぬか味噌へ廿日程漬置取出し 皮と白身を去りて黄身斗りほしつきの如し     玉手箱 一ゆて玉子を弐つ割にして中の黄身を取梅を を中へ入元の如く合せてむし吸物にもよし     巻玉子 一ふの焼玉子よりは少し薄く焼魚の摺り身を付て くる〳〵と巻焼満小口より切形すへし