翻刻
【右丁】
ふりよく押付て風引度様に口絶をして置三四十日目に
明て見てかわりたらは又砂糖を入る如此たへす砂糖
入れ仕何拾年もある也年久敷なれは風味なをよし
また甘露梅
一梅の青きを取水に石はいを入右の梅を一夜漬
置翌日水気をよく取り壷に入れ砂糖を入水出たらは
水を捨又砂糖を入梅よくかわきたる時しそに包み
つほに入置《見せ消ち:なり|》是ははきあり風味大によし
ねりむめ
一青梅わさびおろしににておろし鍋に入火にかけ
水気を取よき時白砂糖の蜜を入とろ〳〵と煮詰
よくさましつほに入置也
【左丁】
味噌の類
一大豆壱斗味噌の如く能煮て外に春大豆
壱斗煮て挽割て右の大豆へ交せ七日ねかし置
七日目に白糀弐斗を交せ水八升三合に塩三升入
さむ〳〵とわかし能さまし水のふにてこし
此塩水にて右三色をねり交せ桶壷のるいに入置也
浜名納豆
一大豆壱斗を味噌の如く能煮て釜にて一夜其侭
置翌日むしろ四枚に開け饂飩の粉六升ふるい掛け
能交せ日に干かげんはこわめし程に干莚弐枚に
ぬかての葉を上にうすく置ねかしかげんは醤油の
如く能ねかせて脇へ取置はら〳〵ともみくだき