翻刻
【右丁】
あわもりにても三歩一程加へるふとうは酢も甘きも
ひとつにして竜眼肉上の皮をさりしやうちうへひた〳〵に
漬二七日も置は醤油のことく色付其時りうかん肉を
とり布にてしほりかすを捨右二色を別々の壺に入置
入用の節色を付へし
桑酒
一桑の実よくしゆくしたるをゑりて摺りつふし
布にてこし汁壱升鍋に入炭火にてわかしとり
くさき匂ひを去り申迄せんじさまししやうちう
壱升壱合右弐色合て遣ひ候時は砂糖を入る大白く
一盃しやうちう一盃右弐色を砂糖とけたらは
火をはなしさまし右の桑酒を入る
【左丁】
醴酒かた造り
一白米壱升常の飯の如くにたき白糀弐升
飯のあつき内に釜の内にて能交せ桶に入押付
冬は一夜夏は半日ほとねたし置遣ひ候時は水にて
よき程にのべわかすなり七八日も置候てもよし
白酒
一餅米をこわ飯よりは少し和らかにむしさまし
桶に入酒ひた〳〵に余敷を入よく交せ風引ぬ様に
渋紙に包上へ下へとよくかき交せ如此日数七日程
すく也これは春のつもり也夫より臼にて挽也此時
かた過たらは甘き酒にてのべて引也又桶に入れ