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料理秘事記 - 翻刻

料理秘事記 - ページ 32

ページ: 32

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【右丁】 漬初めなる程おし強く置廿日程迄はおしを常の如く ほとにし七十日程過てよくなれる翌年夏秋の 時分も詰内風味よく骨も一段と和かになる 是もおしをゆるめる時分に塩水を蓋の上に溜置 魚を取出し何と魚めいかたよくふる様に 直に置おしを掛け右塩水溜置かよし     鯛の鮨 一塩弐升に水壱升合三升を弐升にせんしへらし能く さまし鯛を三枚におろし右の塩水の中へ入押を掛 三日め程かし米壱升飯にたき扨糀壱升を合し 卸身すれ合ぬ様に積込へし     当座鮨 【左丁】 一魚に塩をしもふりにむしなま様によく交せ少しの間置 夫より酒と酢とを能程に交せ右の魚を漬置て 白米弐升喰かけんの塩水にて飯にたき能くさまし 右の魚を布にて能水気を取常の如くに漬込む 尤めしに手水一向遣不申様にすへし     鱠の類 鱠仕立やう 一酢斗りにてはきつき也冬は煎酒を加へ塩梅をす 夏は生酒にて塩梅すべし尤酢へ塩入てよし     三盃漬 一醤油壱盃酒壱盃酢壱盃右の三色合魚のるい 大根白うり其外何にても好み次第漬込なり